はなたまご

ある愛の詩のはなたまごのレビュー・感想・評価

ある愛の詩(1970年製作の映画)
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 フランシス・レイ作曲の音楽によって切なく輝く二人の男女の出会いと別れの物語。
 劇中の、”Love means never having to say you're sorry."というセリフはとても有名だ。そして「愛とは決して後悔しないこと」という訳もまた名翻訳である。”Sorry”という言葉が単に「申し訳ない」とかそういう意味だけではないことがこの翻訳から分かるし、それを映画の内容とすりあわせていくと登場人物の感情がよく分かって奥が深い。悲しい結末ではあるが、この「悲しみ」という強い感情、視点から「愛」を描くことこそがこの映画の静けさとドラマチックさの融合の秘密なのだろう。