マチャアキ

ある愛の詩のマチャアキのレビュー・感想・評価

ある愛の詩(1970年製作の映画)
3.6
一つ前のレビュー「ラブ・ストーリーを君に」と同じくヒロインが白血病となる本作。より現実味を帯びた構成となっています。名匠アーサー・ヒラー監督による、儚くも確かな〝愛〟をまざまざと見せつけてくれています。自ら富を捨て、掛け替えのない愛を手にする。早過ぎる死による別れがわかっていたならば、今の愛を貫き通せるのか。
Love means never having to say you're sorry
〝愛とは決して後悔しないこと〟
たとえ明日、この身が朽ち果てようと、目の前の大切な人を思い遣る。何の考えもなしに思わず行動に出てしまうーー無償の愛。それが本来の愛であり普遍的なものである。究極の愛とは、育み作り上げていくものの最上級の表現だとするなら、この場合と少しニュアンスは違ってくるのかと。
オリバーとジェニーの間にあるものは、前者であると信じたい。
天才フランシス・レイ氏による音楽はしっとりとこの世界に引き込んでくれる、名作中の名作。
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