matchypotter

インシテミル 7日間のデス・ゲームのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.3
めちゃくちゃ久しぶりに観た。最近久しぶり系が多い。この頃、この手のシチュエーションサスペンススリラー、流行ったな。

そして、藤原のたっちゃんはそれらと死ぬほど相性が良い。彼の十八番と言って良い。
この作品、なぜか評価は低いが、そんな彼が観れるだけ楽しめると思う。

彼の不条理に対する咆哮、からの土壇場の出たとこ勝負の強運と真っ直ぐな馬鹿正直さ。
そして、たまにそれを利用する人たらし的なしたたかさ。
一番否定してて弱腰だったのに、なぜだか真相に辿り着いて一番色々背負って一番苦労する、そんな男。

この手のキャラにおいてはたっちゃんの右に出る者はいない。

“ヤード”、そうそう、“ヤード”。ものすごいイカついメカね。いたね、思い出した。

綾瀬はるかと石原さとみと平山あやが出てる。
世代的にはこの3人が集えてる映画という時点でちょっとスゴい。

謎の心理的実験なる高額時給のバイトに応募してきた男女10人。
“暗鬼村”なる地下の施設に閉じ込められる。
ルールがやや複雑なので割愛するが、7日間そこで生活するか、残り2人になった時点で実験終了。

“残り2人”“生存者”“探偵”“犯人”“ヤード”“多数決”“夜10時以降の自室からの外出禁止”、、、生活感は全くないが、そこそこ生きるのには不自由なさそうな閉鎖的な空間に集められた見ず知らずの男女10人。
“生き残りを賭けた”ゲームに巻き込まれる。

この心理ゲームに乗るのも自由、乗らないのも自由。
しかし、誰かが乗り始めると乗らざるを得ない集団心理と仕掛け。

こんな胡散臭いバイトに参加するだけあって、参加者は皆、何かきな臭い。この施設もきな臭い。ゲームの趣旨も、よく知らない人同士が疑心暗鬼の中で保身優先で常に一触即発状態の脆い状況。

何だかよくわからない食堂にある数字カウンター。

サイコパスな犯人探し探偵デスゲームに巻き込まれる一般市民。
出来事の真相が明らかになりそうになると、別の謎が発生。
まだ気持ちの整理がついてない間に次のいざこざ。かなり狭い環境下で10人が次から次へと忙しい映画。

北大路欣也、いつも何か隠し持ってる大物役なので、逆にその先入観にしてやられる。

そして、そして、これだけは言いたい。
たっちゃん、最後に、なぜ、それ、捨てるか。


F:1965
M:51298
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