このレビューはネタバレを含みます
首斬り連続殺人が発生。被害にあった降霊術師のペトレスク夫妻の娘オーラは、グラフィックデザイナーのデヴィッドに匿われながら共に事件の真相を探るも、行く先々で事件が続く。
被害者には、オーラの母アドリアナの出産時、事故で胎児の首を切り落としてしまった現場に居合わせていたという共通点があった。彼らはそのことを隠蔽すべく、アドリアナに電気ショック療法を施し記憶を消そうとしていたのだった。
「鮮血の叫び」とありますが、70,80年代の作品に比べると血が少しリアルになり、ペンキのような赤さはありませんでした笑
この作品では色々な殺し方が見られるというよりは、ある意味発明とも言える「首切断マシーン」の活躍を何度も堪能できる作りです。しかもこの道具があれば、犯人が女性でも男性でも首が切れますからね笑
今作も、本筋と関係のない意味深なシーンが魅力ですね。ポイントは、◯◯目線。男の子が見ている蝶の目線、屋敷に侵入する犯人の目線、オーラやデヴィッドの目線…
いろんな目線になれるのが楽しい作品です。降霊術の会場にいた人たちや、その時のセリフ、木が窓を突き破る演出も特に必要ではなく…
ジャドが事故って死に、事件が解決したに見えたその後で、デヴィッドがアドリアナの家に行くところの緊張感は凄まじかったです。あの眼鏡の男の子とデヴィッドが相対した時の不穏な感じ…たまりませんね