このレビューはネタバレを含みます
前作で生き延びたカースティは精神病院に入れられ、警察からは聴取を受けていた。ジュリアが死んだマットレスが家に残っており、密かにパズルを研究している精神病院の院長チャナードは、そのマットレスを入手。さらに入院中のパズルの天才(?)少女ティファニーにルマルシャンの箱を解かせ、セノバイトを呼び出す。
その場に居合わせたカースティも、ティファニー、チャナード、復活したジュリアもセノバイトたちの住む地獄に導かれる…
セノバイトの背景が見え、地獄の全貌がぼんやりとながら明らかになり、1作目に奥深さが出る本作です!しかし逆に1作目にあった変にアングラな雰囲気が損なわれ、エンタメとしてはレベルアップしていたのに何故かちょっと物足りなさを感じてしまいました…すみません!
セノバイトと化したチャナードの造形はバツグンにキモく、ストップモーションによる指の先から生える変幻自在の蛇が良かったです。しかもこんなヘンテコな見た目なのに、メインのセノバイトを一瞬で全滅させるという強者っぷり。全体的に見ると、今作のヴィランはジュリアですが、それは前作から続いてヴィランをやっているベテラン感故ですかね。チャナードは最終的にしょーもない形でおさらばします。まあジュリアも大概ですけど…手を繋いで背中を丸めただけで生皮が剥けて中身だけ飛ばされていってしまう残念すぎるジュリア…愛くるしいヴィランが出てくるというのは、いいホラー映画の特徴でもありますよね。
見どころはやはり、絶妙な質感の特殊メイクによる人体破壊描写ですかね。特筆すべきはチャナード医師の顔にワイヤーがめり込んでいくシーンです。ここはかなり痛そうで良かったです。