あき

クリムゾン・タイドのあきのレビュー・感想・評価

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)
4.0
情報が遮断された中でどう判断し行動するか。
結果論として正しい決断をした者が良かれでシャンシャンとは個人的には一概に思えず、緊迫した状態で決断を下すのに時間の余裕も一切の情報もないという条件ではどちらにも転びうる。
また、“映画“という「フィクション」は、ストーリーを事前に知らなくても“主人公の方が正しいに決まっている“という前提で無意識に観るから、なんの疑いもなく主人公に肩入れして観てしまう心理が働くけど、もし「リアル」に発生し現在進行形の中で決断するとなったら、どちらが正しいかわからない状態でどう確信をもって決断するのか、結果が出て初めてどちらに正義があったか判明するものであって、過程においてはどちらにも正義が成立する。
だからこそ、本作はどちらの視点で観ても面白い。
あき

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