さみわん

プラダを着た悪魔のさみわんのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.2
一日に何回もファストファッションで買い物するなんて、少しは疑問持てよと言いたい。「一着の服を選ぶってことは1つの生活を選ぶってことだぞ」って。だから俺は、そういったことに疑問を持つ女性のために作っている。
これは私の好きなデザイナー、山本耀司さんの言葉だ。

皆様はファッション楽しんでいますか?
ファッションというのは自分の内面の1番外側であり、自己表現であると思う。ブランドが良いとかファストファッションが悪いという話ではない。まず自分をじっくり見つめ、その上で自分の好きな服を着る事。高い安い関係なく自分が納得して"選んだ物"を着る事だ。

本作はハイブランドを扱うファッション最前線に飛び込んだ主人公の話。彼女が仕事と向き合い成長していく物語だ。ただし、厳密には成長というよりも自分と向き合い、自分を表現する話だ。他の登場人物も皆、自己表現をしていて、それ故に誰もがとても魅力的で、なにより本人を生きている。

そんな魅力的な人物と接する中で主人公も影響をうけ、変化していく。作中、主人公がとりあえずブランド品で変身するというシーンがある。馬子にも衣装の様な一種の変身シーンではあるが、本質はこの時の洗練された服を"着ている"主人公とラストの同じ様に洗練された服を"着こなす"主人公では、同じハイブランドのファッションを身につけているが、その意味合いに雲泥の差がある事だ。この違いに気付いていない人もいたかもしれないが、そんな人も本能では皆、何か変わったと感じたのではないだろうか?その位、魅力が段違い。一目瞭然だった。内面が彼女を輝かせ、服が一層彼女を輝かせている。

この映画を観ると、私自身も内面そして外面に磨きをかけて魅力的な、そして自分らしい人生を歩みたいと強く思う。そして、皆さんにもう一度聞きたい。

ファッションを楽しんでいますか?

最後に 自分の本当にお気に入りの服というのは着るだけで本当に気分が上がる。たとえ落ち込んでいる日でも。皆さんもそんな服でクローゼットをいっぱいにして欲しい。そうすれば大抵の事は上手くいく。あとは本作の様な、とびきりお気に入りの映画もあれば尚最高!!
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