このレビューはネタバレを含みます
ニューヨークの意識高い系の人々のリアルって感じ。
ミランダも野心を成就させ今の地位を築くのに、
キャリア的にも主人公以上に多くを犠牲にしてきたんだろうなって思った。
だからこそ、
期待していた主人公が自分を継ぐ道を選ばなかったことへの失望より、
自分の様にならない道への背中を押したんだろうなって思った。
エミリーも言い方とか、
医療従事者として社会人やってた頃に思ってた
“馬鹿と鋏は使いよう”
が出来ない、
未熟な後輩を指揮出来ない
=どんなに有能でも独りでは不可能な複数の案件を未熟な手駒の出来ることを的確に指示して同時に進める管理職になれない
を
後輩が使えない
で済ませて完結しちゃって、
使えない者を使いこなせる自分になる
って上司になるのに必要な資質を磨くべき自身に気付けない残念な先輩をリアルに描いてる様に感じた。
けど、
主人公より何年も前から努力してきたエミリーにとっては最初は主人公が疎ましく邪魔な障害だったろうし、
ミランダに認められていくのは面白くなかっただろうし…
ラストでツンなだけで悪い人じゃなさそうな描かれ方されてて良かった。