このレビューはネタバレを含みます
ファッション誌の編集長に振り回される新卒(?)をアン・ハサウェイが演じた作品。元気が出る洋画〇〇選のようなランキングでよくお勧めされている。
前提、ある程度は誰でも楽しめる作品だと思ったが、"仕事における信念"というビジネスパーソンにとって距離が近くかつ重大なテーマが根底にあるせいで、雑念が多く集中しきれなかった。
ミランダのような独裁的なバリキャリは現実にも存在していて、大半がプライベートを犠牲にしている。決して奨められた働き方ではないが、身を粉にした分だけ大成するのも確か。アンディがパリ出張中に仕事を投げ出したシーンは、そうしたビジネスパーソンの働き方を真っ向から否定した気がしてモヤっとした。自分の信念を守るためだとしても、他人の信念を踏み躙っていいはずがない。退職後のリファレンスチェックでミランダがアンディを後押しするのも、それはそれでいかがなものだろうか。
私は元気になれなかった。無念。