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プラダを着た悪魔のriruのネタバレレビュー・内容・結末

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

主人公アンディがボサボサの髪で服装もダサいオシャレに興味がない状態から、一気にオシャレに美しく変わり その代わりざまがとても美しかった。
通勤途中、車が通ったのをトランジションに服装がどんどん変化していく様子が見ていて気持ち良いし、様々な衣装を見れて楽しい。
成長、変化、そして決別。それぞれが非常に分かりやすく描かれており、ラストもその道をしっかり自分の意思で選んだなと感じられたのが良かった。

アンディの上司、雑誌ランウェイの編集長アマンダは 初めては有名で有能だけど優しさがなくイヤなオバサマだと感じるが
物語が進み主人公が成長していく度に、何だかんだ主人公を認めていったり、弱みを見せたりで「当たりは強いけど意外と良い人?人間らしい」と認識が変わっていき
最後には強くて素敵な人だなと、初めと印象がガラッと変わった。
アンディの変化がこの映画の主軸だとは思うが、アマンダの見え方の変化も大きな見どころのひとつだと思う。
アンディへの評価「最も失望させられた。雇わないのは大損。」
最も失望させられたということは、最も期待していたということで。それを皮肉っぽく言っているのがとてもアマンダらしくて好きだった。だけど最後の一言に真実を付け加えることでアンディへある程度心を許している?ことと最初の言葉の意味を明かしていて、このたった二言でアマンダの性格とアンディへの想いを感じられてとても良かった。
最後のアンディを見送るシーンも。名残惜しさを覚えつつ、しっかりと切り替えている感じが。

アンディの上司であったエミリーも、最後のアンディからの電話に対して皮肉的に答えるが 結局受け取るということは何だかんだアンディを認めていたんだなと感じられた。アマンダと同じように皮肉交じりなのがまた良い。

ナイジェルはアンディに嫌味を言いつつも序盤から何だかんだマトモで良い人、アンディのプロデュースもしてくれたりと好印象だった。最後に別の場所へ行ってしまうのかという残念さはあったが、ある意味とても人間らしい人だなと感じた。

全体的にキャラクターが印象的だ良かった。
アンディが主人公なのでその視点で見ると嫌な奴だと感じる人が殆どであったが、最終的には何だかんだ皆 人間味があり良かった。

今回吹き替えで見たが、今度は字幕でも見てみたい。
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