Yuto

プラダを着た悪魔のYutoのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.2
作品としてのバランス感覚がすさまじく非常にすがすがしい映画だと感じた。
ミランダの言葉も、アンディの決断も自分の信念に基づくもの。仕事、私生活と切り分けるのではなく、信念に基づいて「生きていく」ということの美しさを見せつけられた。

何もうまくいない時はなんでも周囲のせいにしたくなる。自分を可愛がりたくて仕方がない。そういうものだと思うし、否定もしない。ただ、自分の立ち回り方を変えて、物事を楽しもうとした人から物事がうまく回り始める、それに早く気づけるか。臆病な自分には難しいのかもしれないが、そうなりたいと思う。

アンディの友人、彼氏の気持ちはあんまり分からなかった。大切な人の変化は寂しいだろうけど、嬉しいのもだ。人の変化について行けないのは怖いだろう、悲しいだろう、焦るだろう。ただ、そこは自分にとってもチャンスでは。変化を恐れたくないなあ。
人を応援するということはその人の変化を受け入れて、その人の信念に則った判断をサポートさせてあげること。ミランダのFAXがまさにそう。

人との関係で、「あ、この人との関係はこれで終わりだな。」と前向きな気持ちで思えることってしばしばある。そこで踏ん切りをつけられる判断力は自分に誠実であること。
ここは自分にもできてるなあと少し嬉しくなった。失ったものも多いけれど。笑

自分を好きでいるために人に嫌われたっていいじゃないか。そんな自分を好きな人が必ずいる。

さあ進もう。
Yuto

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