春とヒコーキ土岡哲朗

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2の春とヒコーキ土岡哲朗のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

方向そのまま、大きさアップ!

「1」とリンクさせてくるニヤニヤ演出や、未来でマーティは自動車事故を起こしたという「3」への伏線もあり、シリーズの中継としても面白い。マーティたちの頑張りを崩しにかかる2015年の老ビフの暗躍感。未来、もう一つの現在、過去、と3つの時代が舞台になる複雑感。

もう一つの未来では、ビフの天下で父は死亡という、どん底。そしてどん底の原因となったのは、あの日!「1」で時計台に雷が落ちた日にビフは未来のスポーツ年鑑を受け取ったいたという因縁。歴史を修正するため、「1」と同じパーティで新たな物語を展開させる趣。
ステージ上で演奏しているマーティや1955年のドクは、「2」の自分たちが今近くで奮闘していることを知らない。それを知っている観客は、(前作の)主人公よりも全貌を理解できていて、シリーズ親しんでます気分にさせられる。

そして、もう一つの1985年を生み出した“スポーツ年鑑”。キーアイテムが、兵器などでなく、本来は何の変哲もない平凡なものなのが面白い。なんとか取りかえしたスポーツ年鑑を燃やし、もうハッピーエンドに一直線で向かえる状態。そこで雷により、ドク消失。今、絶対ハッピーエンドに行けたんだよ!それでもとんでもない方向に続く憎い展開、たまんない。
そして「1」のクライマックスでマーティを1985年に送り返したドクの前に、「2」のマーティがやってきて、ドク気絶して終了。絶望的なんだけど、「トホホ、まぁ、次回が楽しみだな」と思わせる茶目っ気、実はすごい難しいことをやってのけてると思う。

そして「3」の予告。次がまた楽しみにできるというのは、本編の話の中だけにとどまらないエンターテイメント。