まさに“パート2”に相応しい。
世の中にはシリーズ物というのが数多くある。映画だけではなく、漫画やゲーム、本などなど…
そんな中でも、この『バック・トゥー・ザ・フューチャー』シリーズは前作のパート1をそのまま引っ張ってきて映像として出してしまっている。言い換えると、パート1にプラスαをして世に送り出している。そういう点では真のシリーズもの、パート2と言えるのかなと思う。それができている今作は素晴らしいと思った。
今作は現在、未来、過去の３つの場面構成がある。時系列がぐにゃぐにゃで話しが整理できずによく分からないまま終わってしまうのが通常のパターンだろう。だが、本作はとてもスッキリとしている。きちんと理解しながら観ることができた。これだけ複雑な時系列ストーリーをこんなにも簡潔にしかも2時間弱で収めることができるのは才能だと思う。
前作同様、無駄はカットし必要なところだけ端的に説明。細部から読み取れる時間の経過。キャラ一人一人が主役といってもいいぐらいにキラキラとしている。2作目は一作目と比較されて批判されることが多いが、全くもってそんなことを感じさせなかった。
ここまでくると気になるのは次作であるパート3。ハードルが上がっているが、それに応えるような仕上がりになっているのか。そして、パート1と2に乗っかるようなストーリーで全体として話がさらに立体的になっていくのか？シリーズ集大成としての出来に期待したい。
