がんドレ

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2のがんドレのレビュー・感想・評価

5.0
史上最高の後出し映画。「このシーンの後、実は…」「このシーンを違う角度から見ると、実は…」の連続で、とにかくニヤニヤしてしまう。ズルい。

そして実は2015年が過去になってから初めて見るPart2。そんなわけねーだろという未来描写の所為で、前半はなかなかシリアスな気分で見られないものがある。
とはいえマクフライ家にとって2015年はつらく厳しい時代であり、Part1のラストのような歴史改変による逆転劇もないので「なんか未来、やだな」となる。
そして帰り着くのがサイアクの1985年。なんかもうPart1の素晴らしいラストをすべて台無しにしていくPart2に最初は腹を立てていたような気もするけど、それはもう完全に映画に踊らされていたのである。後半、あの1955年に飛んでから全ては覆されるのだ。こんなの気持ちいいに決まってる。

魅惑の深海パーティを舞台にスポーツ年鑑を巡る、マーティの極めて奇妙な戦いは演技も見せ方も最高の最高で、何度見ても笑ってしまう。
そしてその戦いを経て全てが解決と思われたそのとき、ドクの身にとんでもないことが起こる。そして土砂降り、手紙。「助けがいるのかね?」「ドクを助けられるのは、ドクだけさ!」なんて、なんて凄いシナリオなんだ。震えるわ。

今回見る前は、「BTTFシリーズは間違いなく最高の映画だけど、Part2単体だともしかしたらスコア4.8ぐらいなのでは?」と思ってたけど、そんなことは全くなかった、間違いなく5.0を遥かに超える5.0だったよ。
がんドレ

がんドレ