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旅の重さのyaaaのレビュー・感想・評価

旅の重さ(1972年製作の映画)
4.0
名優・高橋悦史がゴクリと生唾を飲み込む。
おっさん生殺し映画。

そんなわけもなく、ママ(色ぽい岸田今日子)と暮らす16歳文学少女が旅という名の家出する。四国めぐってきまーすー。

社会にでて大人になりましたジャンルだが、タイトルにあるよう重苦しい映画ではない。

旅人・高橋洋子のあどけなさが明るい雰囲気を生む。そして、平行してそっちへいったらダメだ!というよな親心的心配も含むハラハラも生む。

と同時に汗臭いカラッとしたエロもふりまく。

パパがいないからと劇中に語るが、主人公は旅で出会うおっさんに心惹かれる。
三國連太郎率いる旅一座。容姿が現在の佐藤浩市とそっくりなのにびっくりするが、その一座の構成。
横山リエに砂塚秀夫。
うわー。大人の俺でも謙遜しそうな人間力の濃さ。
案の定、斜め上をいく方向から大人の悦びの洗礼受けます。

そして、港町で高橋悦史にドキっとします。
あんまり、若さを武器にマジメに働くおっさんの心まどわすなと言いたい。

ちらちら垣間見せる「生」と「性」。
最後はママに娘としてでなく女性としてパンチ喰らわせます。

ナレーションで心情語らせ、監督お得意の望遠による撮影はわかりやすさといい感じにみせる。

吉田拓郎の流れる明るいATGやったなと思ったら松竹映画。
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