キッチー

カフーを待ちわびてのキッチーのレビュー・感想・評価

カフーを待ちわびて(2009年製作の映画)
3.0
原田マハさんの小説(日本ラブストーリー大賞を受賞したデビュー作)を読んで良かったので映画の方も観賞。
原作の細かい設定が映画化する際にかなり大雑把に変更されているように感じました。もっと明青と母親、幸とおばぁ、幸とカフー(黒のラブラドール犬)、幸の過去、等々を映像で見せていれば説得力もあったと思うので、ちょっと残念でした。

沖縄の島で店を営む明青(玉山鉄二さん)のもとに本土から幸と名乗る女性(マイコさん)が訪ねてくる。彼女は明青が視察旅行の時に立ち寄った神社に残した絵馬の「嫁にこないか」というメッセージを見て訪ねてきたと言い、明青がおばぁとカフーと一緒に暮らす家に居候する。すぐに島での生活に慣れ、人気者になる幸に惹かれていく明青。
折しも、島ではリゾート開発の話が持ち上がっていたが、明青は住居の移転を拒み反対していた。そして、友人から「幸は明青を懐柔するため開発業者が派遣した女性だ」と告げられると、彼は彼女を家から追い出してしまうのだった。
その後、色々な秘密が明らかになり物語は進んでいき...

原作のカフーやおばぁは素敵で、キーパーソンだったのですが、今作ではあまり絡みがなかったような気がします。もしまた、映像化される機会があれば、もっと原作に忠実に作って欲しいな~と思ってしまいました。たぶん、もっと切ない話なので...
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