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悪の教典のEirainのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
2.4
原作は、貴志祐介の同名小説。サイコ・キラー教師・蓮見聖司の殺戮ショーを描いた作品。原作を読み終えたので本映画化作品を鑑賞。

原作は上下巻合わせて約900頁の長編なので、当然ながら映画用に改編されているが、大筋のストーリーに変更はない。原作では、主役の蓮見は当然の如く狂っているのだが、その周辺も大概なものだったので、「ハスミン with おかしな人々」といった様相だったが、本作では、周りの人々の異常さはかなり抑えられており、結果的に蓮見の異常性が際立ったように感じた。やはり主役はサイコ・キラー教師・蓮見聖司なので、個人的にはこの点は良かったように思う。(釣井の妻殺し設定は残されていたようだったが、結局、劇中では全く触れられなかったように思う。わざわざ設定を残した理由が不明。)

総合的に見ても悪くない映画化だったとは思うが、原作を高評価していない自分にとっては、概ね「原作の評価=本作の評価」となったので、この点数。
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