ヤンニョムチキン弁当

悪の教典のヤンニョムチキン弁当のネタバレレビュー・内容・結末

悪の教典(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょこちょこ「テレビで流れてた」のを目撃する機会が多かったこの映画、気になってて…ちゃんと見て見よーと思って観ました。

面白ポイント
・今活躍されてる俳優さんがめちゃくちゃ出てくる。二階堂ふみとか、あな番の刑事さんとか、伊藤沙莉とか!キャスト表見たけど三浦透子と松岡茉優は全然分からんかった〜!見つける楽しさがある映画って点ではレディ・プレイヤー1の冒頭みたいな感覚(内容がサイコパス猟奇過ぎるけど)山田孝之はドラム叩いて死にました。なんやったんやあの人

・伊藤英明の肉体美シーンを〇回入れてください、と指示があったんか?と思うほどに入れてくるところ

・エンディングEXILEでなんの関連性もなくて吹きました。なんでやねん!

感想
ちょうど昨日お葬式に行ってたんです。
全然私の人生には関わりなかった、高齢の方だったんだけど…みんなに愛されて生きて、最後は病気だったけど全うして死んだんだなぁと感じた良いお式だった。
この映画の後半でめたくそに殺されまくった学生達も、多分後でお葬式しますよね。個別でやるか、合同でやるのかわからんけど…最悪なお葬式になりそうやな…と謎視点で観てしまいました。道半ば過ぎる…これから生まれるものがいくらでもあった。恋も東大も…

助けてくれると思った先生が自分たちに猟銃構えた瞬間の、あの絶望の表情に移り変わる時間にゾクーッとしました。猟銃構えられても、混乱してるしまだ期待はあるから、瞬時に恐怖に切り替わらない。表情がすごくリアルで怖かったです。(いや、こんな体験したことないけど。絶対したくないけど)

ただ単にサイコパス肉体美先生かと思いきや、後半につれて「美しくないもの」「規律が乱れる」ことを極端に嫌ってる??行動が節々にあって、自分の中で求めてたものに綻びが出始めたから、やーめたってかんじで後半の殺戮劇に至ったのかなあ…観始めてから「序章」の存在を知ったので、観れそうだったら観たいな。とも思いました。

個人的に好きだったのは釣井先生。あっけなく殺されたけどめちゃくちゃ優秀だし、嫌われそうな先生だけど地味にいい人っていうか探究心のかたまりみたいな人で楽しかった。あと、声がいい。

10年以上前の映画だけど、to be continuedで終わってて「!?」てなりました。

ラストの二階堂ふみのセリフが心に残る。

「あの人はもう次のゲームを始めてるんだ…」

そのゲームは、まだ始まってないんだろうか。もうどこかで終わってるんだろうか。