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悪の教典のRIOのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
3.3
伊藤英明の素晴らしいほどの怪演が光ってます。
笑顔で生徒を射殺していくのは、サイコパスっぷりがやばすぎて、彼の演技に恐怖を感じました。

しかし、原作の1番の見どころである
生徒を1人も逃さず、銃殺するハスミン
VS
自分の武器を最大限に生かして対抗する生徒
の”頭脳バトル”がまったく描かれていなかったのが残念。

生徒を1人も逃さないための冷静な思考回路に恐怖を感じていたのですが、今作はそれが皆無。

校舎内を淡々と歩いて出会った生徒を射殺していくだけで、工夫がまったく無いんです。生徒もなんの抵抗もなしに泣き叫ぶだけ。

“工夫して対抗する生徒を冷静に刈り取っていくクールなサイコパスハスミン”
が観たかっただけにかなりガッカリしました。

ハスミンが生徒に慕われている様子も分かりにくかったため、後半の大量殺人のインパクトが欠けていた気がします。

原作でのハスミンの魅力を上手くまとめきれていない印象を受けました。

残念。
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