ムラサキシャチホコ

怪談のムラサキシャチホコのレビュー・感想・評価

怪談(1965年製作の映画)
4.0
やっぱこーでなきゃいかん。怖い話ってのは。諸行無常感溢れ出てて、何やら分からんものへの畏怖感漂いまくってて、侘び寂び感すげー。全編に渡って音が少ないのも多分寄与してるのだろう。小泉八雲(原作)いーな。結構忘れてるんで、もー1回読み直したい。
ヤバすぎる廃屋に破壊力あるお歯黒ってどストライクなんすけど。
ひょっとしてチャチ??と思えるセットはチャチなのではない。あのサイケなそしてサイケな(押し所)背景画と渾然一体となって異界へトリップするための異次元移動装置となっていた。
いやなかなかのトリップ感でござった。鳥肌も各所できちんと立っていた。
琵琶いいな!めっちゃ渋い!!琵琶法師の平家物語良い!!劇中の琵琶に効果音が重なってやばい感バリバリ出てた。音楽武満徹なのね。エクソシストのサントラもバリバリ現代音楽だったけど渋さ比べでこっちの圧勝。つーか巨匠だし当然か。妖怪本の読書のお供にこの映画のサントラと琵琶法師の平家物語のCDが欲しい....と結局物欲っつう煩悩で終わった3時間のトリップなのであった。