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ユリシーズの瞳のUSKのレビュー・感想・評価

ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)
4.9
テオアンゲロプロス作品はどれも深みがあって素晴らしいですね。タルコフスキーの様でタルコフスキーじゃない、、、例えようのない世界観が妙に癖になるんです。

退屈なのにも関わらず異常なまでの長回しな当たりがぽいのかな。それとタルコフスキーが『水』ならテオは『雪』。テーマの背景には必ず自分を表す自然が存在する辺りが同じ匂いを醸し出している。

【ストーリー】
バルカン半島で初めて映画を作ったとうマナキス兄弟についての映画を作るため故郷のギリシャに帰ってきた、ハリウッド映画監督。彼は未現像だという幻の3巻のフィルムを求めて、アルバニア、ルーマニア、サラエヴォと旅をする。雪に埋もれた地を突き進みながら.........

Blu-rayを出して欲しい。高画質で観たいほど美しい。

また本作!主演がハーヴェイカイテルなんです。本作を観てハーヴェイカイテルは素晴らしい俳優だと確信しました。「パルプフィクション」「スモーク」「ミーンストリート」とは全くの別人。作風に合った哀愁漂う役を演じています。ふと思いましたがハーヴェイカイテルってなんでもハマりますよね。

「ジャンマリアヴォロンテに捧ぐ」と開始後すぐに出てきましたが、観終わった後も意味がよくわからないので調べてみました。
どうやら本作の主人公はもともとジャンマリアヴォロンテで決定していたらしいのだが、撮影開始前日、ロケ地ギリシャの宿で急死したらしい。「ドル箱三部作」で彼のファンになったのだが、まさかこんな出来事があったとは。

ほとんどの方が退屈されると思いますが是非一度ご覧ください。
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