このレビューはネタバレを含みます
やはり、正義だ悪だと、キレイ事が、言えない。みんなの英雄、『ゾロ』も、例外ではない。この作品では、みんなの英雄、『ゾロ』が、子を思う、父親として、子を奪われた、復讐者として、そして、もう1人の、『ゾロ』、『二代目ゾロ』は、『ゾロ』に憧れた、少年として、兄を殺された、復讐者として、それぞれ人間的に、描かれている。どんなに、正義を、振りかざしても、やはり、『ゾロ』も、人間なのだ。そして、この作品には、『初代ゾロ』の娘、『エレナ』も、登場する。産みの親と、育ての親。2人が、争うのは、娘としては、複雑だし、それが、宿敵同士なら、尚のこと。まあ、育ての親が、悪いのだが。悪逆非道も、娘を、奪い、『ゾロ』を、投獄させたことも、・・・・。育ての親の愛は、『ゾロ』の妻で、『エレナ』の母親への愛。この愛は、ストーカーだ。『ゾロ』の愛こそ、尊ぶべき愛だ。そんな、『エレナ』への愛は、『二代目ゾロ』からも、注がれ、『初代ゾロ』は、育ての息子と、産みの娘の2人を、縁結びさせたとも、言えるだろう。『エレナ』の思い人は、永遠に、『怪傑ゾロ』なのだ・・・・。