社会のダストダス

トレーニング デイの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

トレーニング デイ(2001年製作の映画)
3.9
デンゼル・ワシントンがオスカーを獲っていた作品ということで長らく気になっていたけどようやく鑑賞。悪徳警官役ということで、悪徳といいながらも実は…みたいな展開を想像していたら、『イコライザー』シリーズの余韻が残った状態で観るとマッコールさんから拷問されて吊るされても仕方ないくらいの外道でビックリした。



🏆ゴールデン・ダストダス賞2023🏆

2023年総括、書いてなかった作品のレビューを簡単に済ませるついでに、今年の優秀作品を独断と偏見と贔屓で選び自己満足に浸ることを目的とするゴールデン・ダストダス賞2023。

今回は、主演男優賞。映画とドラマは統一しています。主演と助演の違いが分かりづらい作品もあるけど、クレジット順やポスターの名前の大きさなどで判断しています。

☆主演男優賞 ノミネート


アレクサンダー・スカルスガルド『ノースマン 導かれし復讐者』… 滲み出る野性味、彫刻の如き腹筋神社。もう文明社会に帰ってこれないんじゃないかってくらい見事なヴァイキングの戦士役。

ビル・ナイ『生きる Living』… 最期を知り人生が輝く。癌を宣告され自分の人生を見つめ直し暗中模索する男の役。落ち着いた言葉遣いや所作、間に引き込まれる。

ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』… スタンダードサイズの画角を支配する圧倒的画面占有率。ほぼ室内で展開され、彼の抱える閉塞感と物理的な窮屈さが現れる。

ポール・メスカル『アフターサン/Aftersun』… あの日の父は何を想い、何を願い、何を残したか。理想の父親であろうと振舞いながらも重圧に苦しむ青年を演じた。

グレッグ・ハン『僕と幽霊が家族になった件』… ゲイが苦手なノンケの警官役、ゲイの幽霊と結婚(冥婚)してしまう。裸で走り回ってポールダンスなどサービスシーン(?)多め。

デンゼル・ワシントン『イコライザー The Final』… 悪人視点から見るとかなりホラーなダークヒーロー。後ろからゆっくりついていきながら見届けるシーンはサイコの極みで笑いました。

レオナルド・ディカプリオ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』… 原住民が統治する街に叔父の手引きでやってきた帰還兵。不可解な変死事件の渦中にいる疑惑の人物。

役所広司『Perfect Days』… 演技というよりは役所さんのパートタイムジョブ生活を見ているだけなのに全編が言葉の無い台詞のような不思議な画面吸引力。



パッと思いつく限りで、普通に十数人くらい印象に残る人が浮かんだので、絞り込むのがかなり難しかったです。

受賞は… ♬どぅるるるるrrr… (ドラムロール音)



🏆レオナルド・ディカプリオ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』です!

クソ人間やダメ男を演じさせたら天下一品、特にお金が絡むと最悪です(笑)でも、欠点まみれの人間を演じているときのレオ様は活き活きしています。欲望に忠実でも愛情や良心の呵責に苛まれる役柄は真骨頂だったと思います。

以上、主演男優賞でした。