あかぽこ

リスボン物語のあかぽこのレビュー・感想・評価

リスボン物語(1995年製作の映画)
3.9
たまに観るとホッとする、ブレずにたゆたう感じのヴィム・ヴェンダース作品。

映画誕生100年の記念に作ったと言う『映画を造る映画』なコメディ色強めの明るい内容。
前作が『ことの次第』(未見)映画製作者の『ヴェンターー』が主人公の5作ある内の1作だそうな~。

ポルトガル、リスボン市からの依頼でドキュメンタリー映画を撮るつもりがドキュメンタリー映画を撮る人の物語になったと言う、ちょっとややこしい作品。

序盤からヴェンダースのお家芸的、フランクフルトからリスボンまで車でのロードムービーっぽくスタート。

終始、のんびり穏やかな作風に大事等無いほんわかストーリー。
パステル調の町並みに手巻きカメラの映像。
フォルクローレバンドの演奏等、カッチョいい『動画』に眠くもならず(笑)飽きずに鑑賞~♪


映像作家ならではの映画製作に対する哲学的見解は、直訳に近い字幕でちょっと難解だったが、最後のヴェンターのカセットテープでのセリフからのエンディングは『映画を観させてもらってる観客』として、個人的にはとても良かったです!
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