リスボン物語の作品情報・感想・評価

「リスボン物語」に投稿された感想・評価

ミリ

ミリの感想・評価

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なんとリスボン物語がヴィム監修で4kリストアBD化されるらしい、、、ここなんだ。アメリカ、家族と並ぶ眩しすぎる極彩色はどう進化するのか!
さすらいで映写技師兼フィルム運び屋だったヴィンターが録音技師となり「カメラを持った男」ならぬ、「マイクを持った男」を永遠と見つめる。リスボンで出会う子供たちとかマドレデウス御一行、それから団地のめちゃくちゃ良い画が散りばめられていてわたしは好きなんだけど、それはたぶん「さすらい」と「ことの次第」の懐古補正なんだよなあ。
パトリックボーショーは今こんな部屋に住んでいてこんな変なおじさんになっている!!!という面白さ。
mrhs

mrhsの感想・評価

3.0
90年代以降のヴェンダースの中ではマシな方なのだろうなと思いつつ、かつてやり尽くしたことの再生産のように思えてしまって……。

例えばこれは映画を撮ることに関する映画でもあるが、そんなこと『ニックス・ムービー』でも『ことの次第』でもやっていたし、もっと過激で、遥かに面白かった。

オリヴェイラの出演もなんというかオリヴェイラは歳をとっても過激だったのに、何故ヴェンダースは変に丸くなったの?という感想を抱くのみ…
netfilms

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3.7
 ちらしや絵葉書は毎日とめどなく届き、幾つも積み重なりカラフルな色を成し、フレームの中に敷き詰められて脳にインプット出来ないほどの膨大な量となる。その中から主人公は1枚の絵葉書を下の方からそっと抜き出す。映画の録音技師ヴィンター(リュディガー・フォーグラー)のもとにリスボンにいる監督フリードリッヒ(パトリック・ボーショウ)から映画製作の応援を頼む絵葉書が届く。盟友のピンチに居ても立っても居られなくなったヴィンターは骨折した脚をもろともせずに一路ポルトガルのリスボンを目指す。彼がアクセルを踏み込む度に景色は変わって行く。カラーで矢継ぎ早にカッティングされる風景は壮観だ。だが途中車はパンクを引き起こし、脱輪すると男は愛車を乗り捨て、トラックに乗り換える。ようやく葉書に書かれた住所に到着するが、フリードリッヒは留守だった。ポルトガルの空の下撮られた今作はさながら『ことの次第』の続編のような風情である。パトリック・ボーショウ扮する男の名前はまたもフリードリッヒであるが、今回は監督以上に録音技師の方に目が向けられる。絵葉書をよこした本人はどういうわけかそこにはおらず、仕方なくヴィンターは眠りにつこうとするが、視界に入るビデオカメラのライトが彼の眠りを妨げる。

 絵葉書には助けてくれと書いてあったが、どこにも新作の物語については書いていない。そもそもヴェンダースの映画そのものが確固たる物語を必要としていないのだから、翌日からヴィンターは見切り発車的に見慣れないポルトガルの風景や音を機械に記録しようとする。そんな見慣れないよそ者=ヴィンターの姿を今度は子供たちがビデオ・カメラに収めようとする。真にアナログな手回しカメラのヴィンテージな質感と最新のビデオカメラとの対比。テクノロジーの進歩により一転してスランプに陥る大人チームに対して、子供たちは映画に対する知識や映画史的な見地など知る由もないままに、ただ純粋にヴィンターの動きや表情を記録するためにカメラを回す。『ことの次第』で今は亡きサミュエル・フラーやロジャー・コーマンにカメラを向けたように、今作にはポルトガルの至宝とも呼ぶべきマノエル・ド・オリヴェイラがカメラの前で言葉を紡ぐ。カメラが確かにその一瞬を刻むということの重要性。すっかり弱り切ったヴィンターもフリードリッヒも然しながらここでは『ことの次第』のようにプロデューサーの圧力や物語を牛耳る脚本家の姿に脅かされてはいない。性急で神経症的な時間とは対照的な間延びする時間は、光学機械を抱え太陽の下へ出ることの意義を問うのだ。マドレデウスのVo.の女性を見送る急な坂の下には、例の賑やかな子供たちの声が響く。
たまに観るとホッとする、ブレずにたゆたう感じのヴィム・ヴェンダース作品。

映画誕生100年の記念に作ったと言う『映画を造る映画』なコメディ色強めの明るい内容。
前作が『ことの次第』(未見)映画製作者の『ヴェンターー』が主人公の5作ある内の1作だそうな~。

ポルトガル、リスボン市からの依頼でドキュメンタリー映画を撮るつもりがドキュメンタリー映画を撮る人の物語になったと言う、ちょっとややこしい作品。

序盤からヴェンダースのお家芸的、フランクフルトからリスボンまで車でのロードムービーっぽくスタート。

終始、のんびり穏やかな作風に大事等無いほんわかストーリー。
パステル調の町並みに手巻きカメラの映像。
フォルクローレバンドの演奏等、カッチョいい『動画』に眠くもならず(笑)飽きずに鑑賞~♪


映像作家ならではの映画製作に対する哲学的見解は、直訳に近い字幕でちょっと難解だったが、最後のヴェンターのカセットテープでのセリフからのエンディングは『映画を観させてもらってる観客』として、個人的にはとても良かったです!
ユルい…。何ともユルいけれど、何故か後味爽やかな作品です。
ヴィム・ヴェンダース監督作品。

友人の映画監督から絵葉書で助けを求められた録音技師が、ドイツからポルトガルのリスボンへ赴く、と云う内容。
とは言え移動は最初のみで、後は監督を探しつつ録音マイクを持ってリスボンをうろうろ彷徨います。
子供たちに様々な擬音を演じてみせたり、噴水に集まる鳩の只中で『鳩は嫌いだ』と言ってみたり、夜は夜で蚊と死闘を演じ、足が治れば全くキレの無いシャドウボクシングしてみたり。
カモられたり、ちょっとロマンスしてみたり。
そんなユルい日常を、三部作で見られたソリッドでシャープなヴェンダース特有の描写ではなく、温かみのある少し輪郭を暈したカメラで追っています。

終盤は漸く見付けた監督の、作為性に就いての疑問へ映画愛を以て回答し、笑顔のラストシーンへ繋がるのですが、ここに至って漸く我々はヴェンダースが誰を思い、この作品を撮ったのかを理解出来ます。
冒頭の『Ciao! Federico!』との見出しの新聞、そしてこの映画愛、ラストシーン
の無邪気さと至福感。
私には本作は、ヴェンダース流『8 1/2』の様にも思われます。

明るいリスボンの街と海の風景と、マドレデウスの切なく訴え掛ける様な歌声が印象的な作品でした。
EnCeTempLa

EnCeTempLaの感想・評価

4.5
きれいな青空が、リスボンの街に映えるかな。子供たちとのやりとが微笑ましい。アマドレウスはファドを基調にしているのか、物悲しい曲調が良かった。ほのぼのした。
映画の音声を録音するためにポルトガルのリスボンへ行くロードムービー。
ヴィムヴェンダースは公開1年前に亡くなったフェリーニへのオマージュを捧げたらしい。

真のロードムービー。言ってしまえば映画としてあまり盛り上がりはないのだが、本当に現地で旅行した気分になれる。現地の空気感まで伝わってくる。
ひたすら街の音を録音しているだけのシーンなんて退屈なはずなのに、映画制作への愛に溢れていて心地良さすら感じる。
男は友達と何かに夢中になるとき少年のごとく輝くよなぁ。
あの瞬間がたまらなく好き。
糸

糸の感想・評価

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知らない街の知らない景色をみたくて映画を観ているようなところがあるからヴェンダースの映画こそわたしにとっての「映画」なんだよな けど話はつまらなくて何度も途中棄権しそうになった やっぱりポルトガル素敵な街だ
SunnyBug

SunnyBugの感想・評価

3.0
典型的なロードムービーですけど、そこまで突き刺さる感じではなく、なんとなくで見れてしまう映画。全体的にダークな部分がないからでしょうか。
NICE

NICEの感想・評価

3.7
ヨーロッパの果てリスボン🇵🇹

これぞロードムービー。
70~80sが全盛期だったヴィム・ヴェンダース監督の90sの隠れた名作。

映画愛と映画哲学が詰まった作品であり、人生における"待つ時間"のメタファー。

『リスボン物語』(Lisbon Story)というタイトルは、おそらく小津安二郎の『東京物語』(Tokyo Story)からとったのではないだろうか?
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