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未知への飛行のucandoitのレビュー・感想・評価

未知への飛行(1964年製作の映画)
5.0
Fail safe 1964年 シドニー・ルメット監督

機械のエラーによる偶発的米ソ核戦争の話。
両陣営とも良識的な人が多数だが「やっちまえ」みたいな狂人もいる。
恐ろしいほどの緊迫感、大傑作だと思います。

1962年のキューバ危機はケネディ兄弟やマクナマラ、そしてフルシチョフの理性で何とか最悪の事態は回避されました。あの時は時間があったので議論を重ねて(デヴィルズ・アドボケイト手法を採用したケネディ)先制攻撃をやめたアメリカ。この映画は待ったなしの緊迫感でした。

苦悩する大統領にヘンリー・フォンダ、辛い任務を遂行するもう一人の主人公ブラック将軍にダン・オハーリー、好戦的な民間学者にウォルター・マッソー。

こんな事は技術的にあり得ないという国防省と合衆国空軍、という最後のメッセージが重たい。
原発事故を思い出します。
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