つい最近、スタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情〜』('64)と似ている映画があると知って観ることに。確かに“そっくり映画”ですね。Filmarksレビュアーの方にご紹介いただきました。ありがとうございました。
両方とも同じ年に公開され、米ソ冷戦時代の核戦争危機をテーマにしていて、モノクロ映像で密室での会話が中心。しかも両方ともコロンビア・ピクチャーズ製作によるもなのだそう。競合同士であれば理解できるのですが、なんでこんなことが起きたのでしょう?
スタンリー・キューブリックの方はブラックユーモア仕立てで風刺も効いている作品ですが、本作の方はシリアス仕立て。コンピューターのバグによって、モスクワに向けた核攻撃の指令が米国の爆撃機に向けて発令されてしまい、さらに指令撤回ができなくなり、さぁ大変って話でした。
コントロール不能になった核爆弾搭載の飛行機をめぐり、米ソのリーダーがホットラインで交渉したり、かなり厳しい決断を余儀なくされたりと緊迫したやり取りが興味深かったです。
今回は映画製作会社が一緒というレアケースですが、競合映画のガチバトルはたまにありますよね。偶然?というより情報が漏れて競合が類似作品をぶつけたんじゃないかと勝手に想像しています。どっちが後出しかは分かりませんが……。
※印象に残っている「そっくり映画」↓
『ボルケーノ』vs『ダンテズ・ピーク』('97)
『アルマゲドン』vs『ディープ・インパクト』('98)
『アンツ』vs『バグズ・ライフ』('98)
『レッドプラネット』vs『ミッション・トゥ・マーズ』('00)
『白雪姫と鏡の女王』vs『スノーホワイト』('12)
『ホワイトハウス・ダウン』vs『エンド・オブ・ホワイトハウス』('13)