いめーじ

BUG/バグのいめーじのネタバレレビュー・内容・結末

BUG/バグ(2007年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

展開が遅いというか丁寧で、おもしろくなるまでには時間がかかる。でも観終えてから振り返ってみると日常がズレていく重みを生み出すのに一役買ってる。カメラワークがドキュメンタリーに近いのも緊迫感があって良かった。
共依存からのフォリアドゥで寄生虫と陰謀論に取り憑かれていく連鎖はかなりむごい。
同性の友人より男を信じ、DV男の穴を精神病男で埋めてしまう弱さが哀しい。
全てに辻褄が合ってしまう(?)怒涛の推理は最高。
彼女らの世界観は崩れぬまま幕を閉じたのか、それとも火を付けた瞬間の「あぁっ…!」で何を思ったのか、やるせない。
無言電話の正体が息子だった可能性もあるよな〜と考えると悲劇すぎる。2人に寄り添った作品に見えて悪意を感じなくもない。