監督ご自身の半自叙伝的な映画だったんですね。
彼自身、これまでいろいろなことがあってここまできたのでしょうね。
映画がヒットするしないは、その国の国民がもつ感性、リテラシーもある程度影響するはずで、フランスはリテラシー高そうなイメージなのですが。
グルジアで自作品が上映禁止になり、フランスへ出ても、自分の表現をさせてもらえない、しても観客が付いてこない等、やり切れない思いをする主人公。
タイトルから勝手にハッピーで平和な映画と思い込んでましたが、なかなかの苦労話でした。
でもやっぱり、映画を単なるビジネスの手段として捉えるか否か、ってもう普遍的な議論ですよね。映画じゃなくて、音楽においても同じことが言えますし。
また、自身のやりたい事、イメージが明確であればあるほど、異なる感性を持っている人にいじくられるのってほんと嫌なんですよね。自分の作品だから。
そういったところに、自分の半生を重ねてストレートに伝えている作品です。