安堵霊タラコフスキー

不良少年の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

不良少年(1961年製作の映画)
4.8
1960年代初期の俗に言う不良少年らを撮った作品だが、撮り方が同時代にアメリカ等で撮られた優れたドキュメンタリーみたいで素晴らしく、日本におけるヌーヴェルヴァーグ的作品の代表例として語り継がれる理由もよくわかる。

でもここで描かれたような未成年らが現代の爺と化していることを思うと敬う気持ちが薄れてしまうが、この時代の若者を描いた映画って大抵素行悪いのを主としていたからやはりこういう人間が多かったということなんだろう、と思うと一層冷淡な目で見てしまう。(東京戦争戦後秘話くらいなら可愛気があるからまだいいけれど)