タラコフスキーさんの映画レビュー・感想・評価

タラコフスキー

タラコフスキー

鑑賞映画の備忘録

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BLEACH(2018年製作の映画)

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遅ればせながら今日フォーゼとメテオが再共演すると知りビビる(清水富美加が引退してなかったら彼女も出演してたのか?)

劇場では絶対見ないけどテレビで放送してたらちょっとチェックしたいかも

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.8

阪本順治は黒澤明の遺伝子と評したけど、自分としてはむしろ今村昌平に近いように思えた。

警察の無能さ、というか当時の韓国の捜査力の限界みたいなものを感じはしたが、サスペンスとしては確かに優れたものには
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

5.0

女たちを巡る物語はベルイマンらしくよくわからないものだけど、この血のような赤を基調とした恐ろしく格調高い映像美には圧倒される他無い。

それにしても10年程前に見たくて堪らなかったときはビデオしか無か
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ネバーランド(2004年製作の映画)

3.5

クリストファー・ロビンの映画に何か既視感があると思ったら監督が同じこれだった。

話は想定通りのセンチな感じだったが、ピーターパンの戯曲の初演風景には夢のような感触があって悪くなかった。

しかし改め
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.9

カンヌでこの作品のイメージがポスターとして使われたせいでまた見たくなったが、やはり何度見ても鮮やかで面白い。

疾風怒濤の逃避行を自由で独創的な演出で展開させる模様を目の当たりにすると、映画とは光(と
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.5

試写会が当たったので鑑賞。

ということで極力ネガティブな発言はしないようにするけど、自分が常々映画に求めているはあまり得られなかったとはいえ、腐ってもエイリアンやブレードランナーを撮ったリドリー・ス
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.8

見ようか迷っていたこのトッド・ヘインズの新作、デヴィッド・ボウイが好きなら見た方が良いという言葉を聞いて騙されたと思って見てみることとしたが、デヴィッド・ボウイ云々に関してはちょっと騙された気分になっ>>続きを読む

デカローグ(1988年製作の映画)

4.0

途中から見ていない話もあったけど、ようやく全話鑑賞。

親子の歪な関係や性的な困窮に陥ったカップルの話等中々に人間の愚かさと哀れさが前面に出た内容が多く、ポーランドの寒々とした情景も印象的ではあったけ
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これは映画ではない(2011年製作の映画)

4.7

映画制作を禁じられたパナヒ提示した、自身の不屈の精神と飽くなき創造力。

以降も様々な手段を駆使して映像作品を発表するパナヒの姿勢は、まるでもっと自由な発想で映像を撮るべきと我々に語りかけるよう。

怪談(1965年製作の映画)

4.8

この前年に公開された勅使河原宏の砂の女同様、カンヌ映画祭で特別グランプリを受賞した後にアカデミー賞外国語映画賞候補になり世界的に評価された作品。

小泉八雲が綴った4つの怪談話を映画化したこの作品は、
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塀の中のジュリアス・シーザー(2012年製作の映画)

4.5

タヴィアーニ兄弟として知られるヴィットリオとパオロの内兄のヴィットリオが亡くなってしまったと聞いて。

シェイクスピアの執筆したジュリアス・シーザーの戯曲を要約して映像も結構簡素だから小品という印象は
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火事だよ!カワイ子ちゃん(1967年製作の映画)

4.0

訃報を聞いたこともあって久々にミロス・フォアマンのチェコ時代の作品を見たくなって。

権力としての消防隊のおっさん方を間抜けな無能として描いてる感じは当時のチェコらしい風刺っぷり。

パーティ参加者の
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若者たち(1967年製作の映画)

3.5

山田洋次が影響受けたらしいけれども、確かにカット割りや演出が山田洋次のドラマみたい。

そんなドラマ的映画はそんな好きじゃないのだけど、宮島義勇のギラギラした撮影は好き。

それにしても年取った頃しか
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冬休みの情景(2010年製作の映画)

4.5

トリュフォー的題材を小津的構図とドライヤー的ミニマリズムで描くこの感じ、結構好き。

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

5.0

巨匠イングマル・ベルイマン最後の劇場用作品にして映画史全体で見ても最大級の傑作。

以前見たのがビデオ版の半分程度短縮されたもので、DVDで完全版を見たのは今回初めてだったけど、やはり5時間という長尺
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Le franc(原題)(1994年製作の映画)

4.7

この度カンヌで初長編が出品されることとなったA・B・ショーキーというエジプト人監督の映像を見ていたら、雰囲気的になんとなくマンベティを想起させるものがあった。

それはさておき、展開は他愛ないけど映像
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ブック・オブ・ライフ(1998年製作の映画)

3.8

ザ・90年代って感じの格好つけてるけどダサさ溢れる映像にちょっとデレク・ジャーマンとか意識してそうな演出の組み合わせ、ハル・ハートリーっぽくはないけど嫌いじゃない。

でも冷静に考えると人間が自分の指
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Red Road(原題)(2006年製作の映画)

2.7

監視カメラの映像やそれを眺めてる主人公の様子とかは嫌いじゃないけど、基本的にドグマ95や同じイギリスのケン・ローチみたいな撮り方や演出になってるのはやっぱり肌に合わない。

内容や撮り方が大したもので
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Castro Street(原題)(1966年製作の映画)

4.2

後にソクーロフが作りそうな不気味さが良かったのだけど、ソクーロフもブルース・ベイリーに影響受けてたりするのだろうか。

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.9

チェコ・ヌーヴェルヴァーグの旗手ミロス・フォアマンが先日亡くなったということで、彼の作品で最も知られているこの傑作について。

精神病患者の群れに一人だけ健常者に近い男が混ざったらというシチュエーショ
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Tung(原題)(1966年製作の映画)

3.9

桐を意味するタイトルらしいけど、最後の方で出て来る葉っぱがそうなのか。

主な映像としては、おそらくただ女性を手持ちで映しているだけなのにネガっぽい加工をしたのみでホラー的趣が出るというのが中々に興味
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All My Life(原題)(1966年製作の映画)

4.0

アピチャッポンに影響を与えたと聞いて興味を抱き鑑賞。

単純な映像ではあるけど、人が作った境目である柵が急に消え、柵に纏わり付いていた緑から空の青が画面を支配する瞬間が心地良い。

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.7

この有名すぎる作品について自分が今更言えることなんてそんなに無いけど、こんな瑞々しい描写と絵で戦中の日本の悲劇を描かれたらそりゃあ衝撃的だわなと改めて思った。(最初見たとき瀕死の母親の姿見て拒絶反応示>>続きを読む

屍者の帝国(2015年製作の映画)

3.5

多少脚色されていてBL臭がすぎるとはいえ、フランケンシュタインのifを描いた原作が面白いから普通に見れるアニメにはなっていた。

制作陣が意図したのかは定かでないが、キングダム等最近のアニメで見られた
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With a Little Patience(2007年製作の映画)

4.5

近々新作を発表予定の、ネメシュ・ラースローの短編。

短編とはいえ全編1カットで映し切る様はソクーロフのエルミタージュ幻想を髣髴とさせるし、加えて後のサウルの息子同様映像で限定的に見せることで逆に周囲
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夏をゆく人々(2014年製作の映画)

3.3

トスカーナの風景とか養蜂の様子とかテレビ番組の収録模様とか、シーン的には悪くはないのだけど撮影に気に食わない点が多くて勿体無かった。

というか最近の映画監督ってこのアリーチェ・ロルヴァケルや濱口竜介
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ニュイ・エ・ジュール(原題)(1991年製作の映画)

4.5

シャンタル・アケルマンのようなモロ小津に影響を受けたって監督の作品を見て楽しむ度、今の自分もまた小津の影響強く受けてるなと心底思う。

昼と夜の男女の他愛ない交流が、小津的映像や部屋の窓枠を上手く用い
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閉ざされたカーテン(2013年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ジャファール・パナヒ作品がカンヌ映画祭コンペティション部門で初めて上映されることを記念して。

おそらく現代において最も野心的かつ挑戦的な映像作品を作り続けているパナヒだけど、前半と後半でガラリと変わ
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好男好女(1995年製作の映画)

3.9

先日4月8日がホウ・シャオシェンの誕生日だったこともあり、昔買って放置していたこの作品のビデオを消化した。

はっきり言って過去と未来でしょっちゅう話が飛ぶからそこらへんは全く理解する気にならなかった
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ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

3.8

先日誕生日ということでオマー・シャリフがGoogleのトップを飾っていて、この主演作を久々に見たくなった。

セルゲイ・ボンダルチュクやユリア・ソーンツェワの映画みたいな当時のソ連映画的趣がしっかり感
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

4.9

ブレッソンの卓越した演出で不遇なロバの一生を描くから、人間嫌いに拍車がかかる。

でも人間の描写は冷淡なのにロバや動物へ向けられる眼差しは心なしか温かいものが感じられるからか、動物らの動きを見ているだ
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.1

予告の時点で察してはいたのだけど、雪の降る場面が結構あったりマンションや部屋で大半のシーンが繰り広げられたりと案の定キシェロフスキのデカローグの一編みたいな内容になってたが、倍の時間がかかっているにも>>続きを読む

裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

3.0

キェシロフスキが映画を撮るにつれてどんどん映像に凝り出していったのと対照的に、ズビャギンツェフは段々と映像よりドラマを重視するようになって、昔と比べて好みと外れた監督と化してしまっていってるのが残念。>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

4.7

オリジナル版も悪くなかったけど、やはりこのリメイク版の方が断然良い。

まず字幕が挿入されることによる躓きが無いのが大きいのだけど、
映画自体としても宮川一夫の赤が印象的に映える映像はどれも見事で、雨
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浮草物語(1934年製作の映画)

4.0

オリジナル版は違ったかもしれないけど、自分が見たのは音の付いたサイレントって感じの作りになっていてこれはこれで面白い。

後の名作に見られるスタイルは確立し切ってはいないものの、後に通じる抑制されたカ
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愛の記念に(1983年製作の映画)

3.3

リヴェットとロメールを合わせたような作風の映画。

サンドリーヌ・ボネールは眩しいしシーンの空気感も悪くないけど、今一つ自分の心に響かなかったのは映像にも演出にも抜きん出たものが無かったせいか。(勿論
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