タラコフスキーさんの映画レビュー・感想・評価

タラコフスキー

タラコフスキー

鑑賞映画の備忘録

映画(1547)
ドラマ(2)

アイス(1969年製作の映画)

2.9

以前見たときに気に入らなかったのはどうしてだろうと思い巡らせてみたけれど、革命を目指した運動に興味を抱けなかったことに加えて撮り方がドグマ95みたく動的過ぎて映像に情感が無かったからっていうのもあるか>>続きを読む

となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.9

子供の頃散々見たのに、歳取って改めて見るとここまで面白かったかってくらい序盤から溌剌として面白すぎてビビる。

正直トトロとかいなくてもさつきとメイが腕白に騒いでるだけでずっと見てられると思う程に良い
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スタア誕生(1954年製作の映画)

3.7

今度新たに同じタイトルの作品が作られるということで見てみたけど、相性の悪いジョージ・キューカー監督作にしては撮り方が多様で悪くない印象だった。

でもこの作品が良くなったのは、やはりジュディ・ガーラン
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

5.0

長いからこれまでずっと敬遠してたけど、今更ようやく鑑賞して案の定非常に感動した作品。

この作品は最初に結末をある程度提示した後で歳を取ったデ・ニーロ演じるヌードルズが過去を振り返る構成を取っているけ
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カストラート(1994年製作の映画)

3.6

カストラートの再現として男が女顔負けの歌声を出すシーンは、神秘的でありながら思った以上に不気味でもあり、人類史における禁忌を目の当たりにした気分で戦慄した。

それにしてもこの映画でのカストラートの歌
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大使館(1973年製作の映画)

3.4

ジョナス・メカスの郷愁的作品(リトアニアの旅への追憶等)をクリス・マルケルが撮ったような短編映画。

言われないとフィクションだとわからない点は長所でもあり短所でもある(ナレーションが無いと設定もわか
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バラカ(1993年製作の映画)

3.5

撮影が美しい30本の映画が選ばれていたのを発見し、怒りのキューバや暗殺の森といった既知のものばかりの中でこの作品だけ未見だったから確認してみたけど、最近のテレンス・マリックみたいな意識の高さがある映画>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.9

あまり自分の好みでなさそうな作風ではあったけど評判が良いから見てみたら、案の定好みではなかったとはいえ中々に面白い作品だった。

雪原地帯におけるネイティブアメリカンの事件という珍しい題材がまず面白か
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送られなかった手紙(1959年製作の映画)

5.0

ダイアモンド探索の話っぽいが、その設定も殆ど山林というシチュエーションの為で、その山林におけるカラトーゾフの演出を堪能するのが主となる映画だったけど、その演出に黒澤明以上の拘りが見られて恐怖心すら覚え>>続きを読む

日本の夜と霧(1960年製作の映画)

4.0

津川雅彦の追悼の意味も込め、最近改めて見てみようと思っていたこの作品を見た。

出番としては津川雅彦よりも渡辺文雄とか戸浦六宏の方が多かったけれども、顔が整っているおかげかイケメンとして一番印象に残っ
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下女(1960年製作の映画)

3.6

日本における七人の侍や東京物語みたく名作として語り継がれる韓国映画だけど、悪くはなかったし好きな人はめっちゃ好きだろうなとも思ったけど、正直自分の好みではなかった。

事の発端となる恋文等音楽教室のシ
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何も変えてはならない(2009年製作の映画)

4.7

光の当て方も画角もカットの持続性も、ペドロ・コスタ作品の中で特に優れたものだったと感じられたドキュメンタリー。

やはり俗にドキュメンタリー映画と呼ばれるジャンルの作品では、インタビューや情報を排して
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ペンダゴン第六の面/ペンタゴン第六の面(1968年製作の映画)

4.0

クリス・マルケルとフランソワ・レシャンバックが撮った短編ドキュメンタリー。

ベトナム戦争に関するペンタゴンでのデモをこれでもかと映し取っていて、迫力と臨場感があるだけでなく歴史的資料としても貴重だっ
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映画というささやかな商売の栄華と衰退(1986年製作の映画)

3.6

ゴダールが映画についての映画を撮ったらこんな変な代物になるという例の一つ。

とにかくゴダールらしくて変という気持ちにしかならないけど、これがテレビ映画として作られたっていうのも変態的事実。(カラーバ
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.7

話としては大したこと無いしラストも唐突だし、配役も倍賞千恵子とか木村拓哉とかより絶対普通に島本須美とか井上和彦とか(某忍者戦士のような感じ)にした方が良かっただろと思わずにいられないけど、食べ物とか機>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.7

デヴィッド・フィンチャーの名を世に知らしめ、日本でも堤幸彦のようなフォロワーを多数生み出した傑作サイコサスペンス。

七つの大罪(seven deadly sins)に則って人間を殺していくヤバい奴と
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翼に賭ける命(1957年製作の映画)

4.3

後期のダグラス・サーク作品でモノクロの映像ってのは違和感を覚えるものだったけど、それでも秀逸な出来になっていたのは流石。


内容とか題材とかは最後まで見てもダグラス・サークらしさの薄いものだったとは
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フランケンシュタインの花嫁(1935年製作の映画)

3.8

中盤にあった盲目のバイオリン弾きと怪物との心の交流は実に良かったし、死者を蘇らせる実験の描写は相変わらず凄かったしで、本編の内容には殆ど文句は無かった。(細かい点だとミニチュア人間の描写もシンプルだけ>>続きを読む

マイ・ワンダフル・ライフ(1980年製作の映画)

4.9

ビデオを昔買っていたから見てみたけど、思った以上に良くて驚き。

まずは若いロベルト・ベニーニが新鮮って程度の印象だけど、そこから保育園で子供たちと触れ合うセミドキュメンタリーが展開されると、ロベルト
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透明人間(1933年製作の映画)

4.3

相変わらずジェームズ・ホエールは演出に無駄が無くて良いし、透明人間ならではの視覚的トリックも未だに通じるくらい面白いが、調子こいたのか自分から弱点ばらしたのには失笑してしまった。

怒りのキューバ(1964年製作の映画)

4.9

ブエナビスタソシアルクラブを見て思い出した、キューバについての傑作。

とはいえプロパガンダ的内容とかキューバについてちゃんと描写されているかとかって問題はさておき、一人称に捉えられた長回しの山が凄ま
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果てなき路(2010年製作の映画)

3.7

正直なところ、本編以上に劇中劇の方に興味が行って、そっちをメインに見たかった。

しかしミツバチのささやきは本当に溜息の出るほど素晴らしい不朽の名作だと思う。

さよならゲーム(1988年製作の映画)

3.2

冒頭結構野球に関する壮大な映画が始まりそうだと思ったら、描かれるのが他愛ない三角関係ってのは拍子抜け極まりなかった。

でも雰囲気は同じ野球映画である後のマネーボールみたいなものがあって悪くなかったし
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス(2016年製作の映画)

3.9

ヴェンダースのドキュメンタリーと違って結構オーソドックスなものとなっていたりアディオスツアーの描写が少なかったりと、結構問題点も多いけれどもメンバーのパフォーマンスを見たらチャラにできたし、キューバの>>続きを読む

悲情城市(1989年製作の映画)

4.9

吸血ギャング団とかを最近ようやく見たこともあって、侯孝賢の映画の構図もサイレント映画的に見えてしまうのだけど、特にこの作品はトニー・レオンの聾唖の設定を活かしてか字幕を使っていたりもするので他の作品以>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

暴力性が強い故に暴力を皮肉るような内容となっている、フィンチャーの代表的傑作カルト映画。

ブラピ演じるタイラー・ダーデンの正体は途中から薄々感づくけれど、暴力的衝動の行き着く果てってのを視覚的に見事
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ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

4.0

過激な自然保護運動に関する話にしては展開が鈍重すぎる感は否めないが、小津やタルコフスキーから影響受けてそうな映像はどちらかと言えば好きだし、映像が好みに合うってだけで2時間弱見ていられた。(画面が暗い>>続きを読む

村田朋泰特集ー夢の記憶装置(2017年製作の映画)

4.5

まず第一に、どうせならこの特集で上映された作品全部個別に項目作りなさいよと言いたい。

そしてここでは現時点における最新作である「松が枝を結び」についてとりあえず記そうと思うけど、幼女を中心とした幻
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狩人の夜(1955年製作の映画)

4.4

俳優チャールズ・ロートンが唯一監督したとして知られるカルト映画。

最初見たときはロバート・ミッチャムのサイコパスっぷりにしか注目がいかなかったけど、改めて見たら未亡人殺害の場面とか地下室の場面とかベ
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音楽ホール(1958年製作の映画)

4.7

自分は子供が生き生きとしている映画も大好きだが、こういう滅び行く者を侘しく描いた映画も同じくらい好き。

とはいえ老人の回想ものとしてはグル・ダットの紙の月の方が出来は良いと思えたけれど、この作品はイ
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望郷(1937年製作の映画)

2.9

アルジェリアのカスバの高低差のある入り組んだ風景は中々浪漫溢れるものだったけど、そのカスバの土地柄を上手く活かせていたとは思えなかった。

そもそもカスバの特徴のせいでジャン・ギャバンが捕まえられない
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

ドキュメンタリーとしては中々オーソドックスだったけど、撮り方もカット割りも良かったし、何より奏でられる音楽が悉く胸に響いた。

しかしライ・クーダーはよくもまあこんな音楽集団を発掘したものだと感嘆する
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風の物語(1988年製作の映画)

4.6

色々自由すぎてよくわからないところも多かったけど、中国と風とヨリス・イヴェンス自身をフィーチャーした、ヨリス・イヴェンスの遺作に相応しい内容にはなっていたんじゃないかと思う。

序盤の風車とか砂漠とか
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アイム・ヒア(2010年製作の映画)

4.7

この素朴なロボットの映画が自分の琴線に触れたのは、安っぽさが良い味を出している主人公らロボットのルックスや、そんな主人公と自分に重なる点が少なからずあったのと、ロボットであるが故に性的なものを殆ど廃し>>続きを読む

サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)

3.3

同じ職場の母娘とか政治的インタビューとか、色々ダニス・タノヴィッチ的政治色の強いブラック要素が散見された群像劇。

カメラワークとか結構良かったけど、群像劇掛け合いの多さとかは自分の好みに合わなかった
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