タラコフスキーさんの映画レビュー・感想・評価

タラコフスキー

タラコフスキー

鑑賞映画の備忘録

映画(1871)
ドラマ(2)

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.0

改めて見ると主人公の飄々としたキャラクターにジョン・ヒューズっぽさが感じられる。

でもこの作品で真に魅力的なのは強盗二人のやられっぷりだと思うし、特にジョー・ペシは別の作品世界でヤバいマフィアやって
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エリック・クラプトン~12小節の人生~(2017年製作の映画)

-

こういうミュージシャンのドキュメンタリー映画はファン補正がかかってフラットな評価ができないのが常だけれど、これに関してもヤードバーズ時代とかホワイトアルバム収録時の様子、あと全盛期におけるプライベート>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.5

ホームアローンが久々に地上波で放送されるということで、同じ年にジョー・ペシが出演してアカデミー賞を受賞したこの作品を思い出してしまった。

最初見たときはクソ真面目だったせいでクズいマフィアの半生をフ
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ただいま、ジャクリーン(2013年製作の映画)

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ゾンビランドサガというオリジナルアニメのヒットで一躍アニメ脚本家として売れっ子になりそうな村越さん(知り合いというか先輩なので呼び捨てが憚られる)脚本の映画。

あまり映画の話にはならないから星は付け
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天使のともしび(1967年製作の映画)

4.9

とある子供を描いた映画の特集動画で風の中の子供や白い風船等と共に紹介されていたのを見て興味を持ったが、やはり情感を大事にする子供映画は素晴らしいと改めて思い知らされた作品となっていた。

一言で表すな
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肉体の悪魔(1971年製作の映画)

3.8

全盛期のケン・ラッセル作品はフェリーニとはまた別のベクトルで頭が逝かれていたと思うけれど、彼の作品の中でも特段気が違ったものだったんじゃなかろうか。

首が傾いたヴァネッサ・レッドグレイブが悪魔に憑か
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

レザボアドッグスで映画界に颯爽と登場したタランティーノ、そんな彼の名前を一気に世界レベルにしてのけた作品。

映像や編集に関してさほど特徴は無いにもかかわらず、デビュー作のレザボアドッグス以上に濃いキ
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霧の中の風景(1988年製作の映画)

4.9

アンゲロプロスの作品で五本の指に入るくらい(というかおそらく二番目か三番目)に好きな映画。

音楽がちょっと感傷的すぎるきらいがあるし暗に示されるレイプ描写も無駄に生々しいしでと問題点が無いわけではな
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SHOAH ショア(1985年製作の映画)

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9時間以上のホロコースト被害者に関するこのドキュメンタリー、長いけどちょっとずつでも見ていったら意外とすぐ終わるかもしれないと思い挑んでいたけれど、正直に言うと後半部の途中で飽きてしまった。

という
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

4.9

キェシロフスキ晩年のシリーズトリコロール三部作の中で最も芸術的で評価の高い作品。

不気味にかつ美しく各所でまとわりつく青の強調された映像とテレンス・マリックみたいな叙情的な表現(というかおそらくこっ
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ミュールハイム(ルール)(1964年製作の映画)

4.5

デビュー作の水門にて以上に風景の中の人物が映える作品になっていて、これまた良かった記憶あり。

マルクス兄弟 オペラは踊る(1935年製作の映画)

3.7

クイーンが好きなのに名盤オペラ座の夜の名前の由来となった作品をこれまで見ていなかったが、今回ようやく見ることができた。

でもコメディ路線の映画も多く撮ったレオ・マッケリーが監督した前作と比べて外連味
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

2.5

なんかジャングルブックみたくほぼCGの実写?が作られるらしいが、多分自分としてはそっちの方が好みになりそうだ。

というのも、不気味の谷みたいなものなのか、脇のティモンとプンバとかはそこまで気にならな
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ザ・ディザスター・アーティスト(原題)(2017年製作の映画)

3.9

今後の活動が未だに心配なジェームズ・フランコが、トミー・ウィソーを描き話題となった作品。

最初はとんでもない大物かと思ったら色んな意味でヤバい奴だったトミー・ウィゾーをジェームズ・フランコが見事に表
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

3.5

なんか映像がカラーなのに印象に残る場所も演出も少なめだったからか、他の60年代の作品と比べて薄味な感があった。(ジャン=ピエール・レオーが撃たれる場面は良かったけど)

でも序盤チョロっと出た小坂恭子
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十年(2015年製作の映画)

3.3

5本の短編どれも切り口を異にした主張をしていたのは良かったけれど、映像が感動的だった(というか自分の琴線に触れた)のが精々ウォン・フェイパンのものだけだったのは残念。

水門にて(1962年製作の映画)

4.5

なんか忘れていたと思ったらこの前来日したペーター・ネストラーの作品について触れるのをうっかり忘れていた。

でもこの監督、ストローブが敬愛しているだけあって実に撮り方が情緒溢れていて、この初期の短編の
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Here is your life(1966年製作の映画)

3.5

国立映画アーカイブでの特集「スウェーデン映画への招待」で、ここにあなたの人生があるという若干堅苦しい邦題で上映された作品。

ベルイマンやシェストレムに次ぐスウェーデンの代表的な監督ヤン・トロエルの作
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好奇心(1971年製作の映画)

4.3

ルイ・マルが子供を主役にした映画に外れは無いという印象だけど、この映画も中々に良かった。

最初は劇伴のチャーリー・パーカーのジャズはあまり合ってないように思えたけど、地下鉄のザジみたくクソガキっぷり
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.8

北野武の中でもかなり好きな部類の作品で、やはり自分は暴力映画も悪くないけどこういう長閑な作品の方が好きだ。

小津チックな定点カメラで海辺の風景を長閑に静かに撮るってだけでも素晴らしいが、聾唖のカップ
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ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000年製作の映画)

5.0

サタンタンゴの映像パワーを更に高めたような神秘的傑作。

冒頭といい見世物の鯨といい病院での破壊行動といい、訳はわからないけどモノクロ長回しの効果もあって一度見たら忘れられない映像ばかりで凄いとしか言
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多重障害(1986年製作の映画)

5.0

フレデリック・ワイズマンの撮るヘレン・ケラー的障害者達って結構見応えありそうという下種的発想で見たわけだけど、思った以上に哲学的な内容で色々考えさせられた(というか色々勝手に考えてしまった)

多重障
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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

4.2

やっぱりグリーナウェイの作品はこのくらいあっさりした題材の方が見やすくて良い。

グリーナウェイも絵画のように映画を撮る監督だけど毳毳しさとか下品さとかが作品にあるとそっちばかりに目が行ってしまい辟易
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ヒンデンブルグ(1975年製作の映画)

3.0

どれだけ演出に力を入れたりしても本物の事故映像の衝撃には勝てないという非情な現実が感じられるラスト

燃える戦場(1970年製作の映画)

3.4

なんか敵を日本兵にしたプレデターを見ているような感覚に陥ったが、先に後発のプレデターを見ていたからか敵が既知の存在だからか、なんか物足りなさを覚えてしまった。

あと日本人としてはアメリカ映画の中の日
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小原庄助さん(1949年製作の映画)

4.8

清水宏(×小津安二郎)特集が神保町で行われているということで、DVDレンタルできない今作等を見ようと思ったけど、全く不安は抱かなかったとはいえ図らずも清水作品の初劇場鑑賞となったこの作品が毎度の如く素>>続きを読む

愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

3.4

聴覚障害のドキュメンタリー映画を見て思い出した作品の一つ。

障害者の特殊性を強調したくないという作者らの思惑があったのかもしれないけど、思ったより聴覚障害者ならではの要素がなかったのは拍子抜けだった
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破壊しに、と彼女は言う(1969年製作の映画)

4.8

アラン・ロブ=グリエの特集上映が行われている中思い出したけど、同じフランスの作家でもデュラスの方が映像に対する哲学は優っていたように思う。

話の筋とかは全く覚えてないけど、モノクロ映像から感じられる
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聴覚障害(1986年製作の映画)

3.8

視覚障害は何年か前に見ていたけどこちらはまだ見ていなかったのでこの機会に鑑賞したが、自分は清水宏みたく映画における人間を意思で以って動く小道具みたいに思っているのかもしれないと改めて思った。

手探り
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.5

言わずと知れた仮想現実のアクション映画だが、ぶっちゃけここからCG多用の娯楽映画って殆ど進歩してないよねシリーズの最たる例。

メリエス的映像魔術の極致みたいなところは感じられるけど、ここまで来ると非
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ウィーンへの帰還(1983年製作の映画)

3.0

資料映像の使い方とか風景映像の挿入とか、めっちゃ夜と霧風味だったけどおっさんの話が長くて正直眠くなった。

甘い毒(1994年製作の映画)

2.3

死ぬまでに見たい1001の映画という本の中で紹介されているものの中には、この作品のように別に見なくても後悔はしなかったろう映画が多分に含まれているから困る。

メンインブラックのヒロインと同じとは思え
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

4.2

ETとか出来た後だと地球外生命体とのファーストコンタクトを描いた程度の作品にしか見えないけど、これをジョーズの後に見たらポルターガイスト風味のホラー描写も全編に亘り散見され(ということでこれを見るとや>>続きを読む

コールガール(1971年製作の映画)

3.6

ジェーン・フォンダがアカデミー賞を受賞した映画の一つ。

まず一番目立っていたのがやはりジェーン・フォンダで、彼女の台詞回しや所作が無かったら映画の魅力も減じていたろうから、体当たりのシーン含め彼女が
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ベイビー・オブ・マコン(1993年製作の映画)

3.5

壮大に変な話をやっている点はグリーナウェイらしかったが、やはり彼の作品は奇抜だと思う一方であまり自分を打つものが無いから物足りなく思う。

舞台裏の空気感の違いとか段々と劇が変な方向に行く感じも、感心
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不滅の女(1963年製作の映画)

4.5

アラン・ロブ=グリエは結構当たり外れの激しい監督の一人(しかも外れの方が多い)と特集で判明したが、この監督デビュー作は個人的に当たりだった。

内容としては謎めいた女に関する漠然とした代物だったけれど
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