タラコフスキーさんの映画レビュー・感想・評価

タラコフスキー

タラコフスキー

鑑賞映画の備忘録

映画(1717)
ドラマ(2)

ミュリエルの結婚(1994年製作の映画)

2.3

死ぬまでに見たい1001の映画という本の中には、ぶっちゃけ別に見ずに生涯を終えたところで何ら後悔も無かったであろう作品もいくつか記載されているのだけど、この映画も自分にとってはそんな1本だった。

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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.8

ただ街の人々を良い具合に映すだけでも素晴らしい映画は成立するということの証明にも思える。

意外とカサヴェテスやワイズマンっぽい撮り方されてたけど、それでも人々が魅力的だったから結果オーライか。

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狼男アメリカン(1981年製作の映画)

3.3

基本的にはジョン・ランディスなのにコメディっぽくなく、かといってホラーとしてもそんなに怖くなく、つまり中途半端な映画だった。(ホラーコメディとして秀逸だったヤングフランケンシュタインみたいな出来を期待>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.7

キアロスタミが目出度くパルムドールを受賞した作品。

キアロスタミの映画って何故車内の映像をただ撮っているだけでもここまで魅力的に見えるのか不思議に思う。(インタビューのような問答の際に風景が流れて見
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三十九夜(1935年製作の映画)

3.9

後に色々作られる巻き込まれ型の先駆けみたいなサスペンス。

画角やカット割りは勿論のこと、無音を含めた音の使い方までが上手くて、こういう遊び心のある演出が多いとヒッチコック映画は面白い。(特に車内から
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逢びき(1945年製作の映画)

4.7

カンヌで賞を獲得したりアカデミー賞で監督賞候補になる等世界的に評価された、デヴィッド・リーンの監督としての出世作。

話としてはぶっちゃけただの不倫もので、セリア・ジョンソンのモノローグも余計かなと思
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福祉(1975年製作の映画)

4.6

西島秀俊主演のCUTで名前が挙がっていたのでずっと気になっていた映画。

色々問題を抱えていても何とか自分や家族は救われたいと思っている人々が相談に来るせいで、中には探偵じゃないと事態の把握が難しいレ
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春待つ僕ら(2018年製作の映画)

-

マッハ(稲葉友)とネクロム(磯村勇斗)が並び立つなんて、1週間早い平成ジェネレーションズかな?
(最近の邦画でこういう見方しか出来なくなった仮面ライダーファンボーイ)

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.7

言わずと知れたジェームズ・ディーンの数少ない主演作の一つ。

言うまでもなくジェームズ・ディーンは一度見たら忘れられない名演技を披露していたが、それでもエリア・カザンやジョージ・スティーブンスの作品ほ
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緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

4.4

ルノワールの雌犬をリメイクしたらしいフリッツ・ラングのサスペンス風ドラマ。

ラングの映画ってサイレント時代からの巨匠だけあり基本に忠実で端正なのに、構図やカメラの流れが良いからか1カット1カットがし
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真実の囁き(1996年製作の映画)

2.0

ビリーザキッド21歳の生涯の頃の面影がまるで無いレイシストのクリス・クリストファーソンと若かりし日のマシュー・マコノヒーが演じる警官に関する話をクリス・クーパーが捜査する映画。

食後ってこともあった
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ラベンダー・ヒル・モブ(1951年製作の映画)

3.2

後にインディジョーンズシリーズの撮影を担当するダグラス・スローカムが関わっていたコメディ。(でも言われてみると陰影とか確かに召使っぽいところがあったかも)

内容的に大して面白くない会話メインのコメデ
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低開発の記憶-メモリアス-(1968年製作の映画)

3.9

キューバ映画史に残る傑作と誉高いにもかかわらず日本でDVDレンタルがされていないこの作品をBD購入して鑑賞。

キューバらしい熱気とドキュメンタリータッチの撮り方(というか実際の出来事を撮った映像も多
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.6

ヌーヴェルヴァーグの映画といえばゴダールらがよく撮った男女の若々しい活動を描いたもの(勝手にしやがれや5時から7時までのクレオ等)をイメージしがちだが、そういう意味ではトリュフォーの作品で最もヌーヴェ>>続きを読む

一人息子(1936年製作の映画)

4.7

小津安二郎初のトーキー映画。

人間や物体を通して世界を切り取るような小津のスタイルは素晴らしいが、その良さを最大限に生かす為には音は欠かせないと、サイレント時代とは逆の意味で思わされる作品。

フィ
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霊長類(1974年製作の映画)

4.5

ショッキングであろうことはわかりきってはいたけど、それでも顔が引きつる場面が多々あった。

同じ霊長類だからか実験とかに使われるサルやチンパンジーらに憐れみの念を覚えたし、甲高い鳴き声を聞くと居た堪れ
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アメリカの友人(1977年製作の映画)

3.6

80年代までのヴェンダース作品の中で微妙な印象を受けた、数少ない映画の一つ。(ハメットほどではなかったけれども)

電車を用いた場面とかラストシーンとかそこそこ良いカットもあるし雰囲気も悪くないのだけ
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.9

アルトマン製フィリップ・マーロウ。

映像として大したところはあまり無いのだけれど、ハンフリー・ボガートの頃とは違う新たな探偵物の形というものを上手く表せていたように思う。

アルトマンらしいよくわか
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裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

4.8

下らないけどバスター・キートンの映画やMr.ビーンみたいなコメディが好きだから、視覚と聴覚を刺激する(そして台詞に頼るところが少ない)この破茶滅茶なアクションコメディは実に気に入るところとなった。>>続きを読む

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.0

名作と語り継がれる小津のサイレント映画。

映像表現は素晴らしいし、そのおかげで確かに90分みっちり堪能できる内容となっているけど、それでも小津映画では音も世界を形成する要素であるから無声映画だと物足
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影なき狙撃者(1962年製作の映画)

3.3

序盤撮り方や編集もそんな凝ってないし展開も全然意味わからなくて正直つまらないと思ったけど、主役のローレンス・ハーヴェイが戦友を突然平然と殺す様子には仰天とさせられた。

あとテレビに別の角度からの映像
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ロボット・モンスター(1953年製作の映画)

2.0

クソ映画の金字塔。

全体的に1時間でも長いと感じてしまうくらいの怠さとグダグダっぷりは普通に酷いけど、異星人ローマンの歩く様子がちょっと清水宏やキアロスタミみたいでああいう場面は嫌いじゃなかった。
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ワイルド・パーティー(1970年製作の映画)

3.3

カット割りや変な演出が無駄に多かったりして情緒もへったくれも無いと思える変な映画だったけど、変に情感のあるカットがあっても困るからラス・メイヤーならこれで良いのか。(編集のリズムが癖にならないでもなか>>続きを読む

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.9

長編デビュー作の世代から続く抵抗三部作の最終作にしてアンジェイ・ワイダの代表作。

ここに来てワイダの演出力と描写力が成熟したという印象で、前半は地下水道と比べると地味なのに展開のさせ方や描写が巧みな
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ゼロ地帯(1960年製作の映画)

3.4

アカデミー賞で外国語映画賞候補になり、そもそも甘い生活じゃなく何故こちらがイタリア代表になったのかもずっと気になっていたので鑑賞。

屋外におけるヌーヴェルヴァーグの質感を足したネオレアリズモのような
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パンドラ(1950年製作の映画)

3.6

冒頭の浜辺での騒ぎを撮った俯瞰風景や構図が面白い場面もいくつかあり、語り手となる歴史学者がいきなりカメラに向かって話しかけてくるのもそこそこ面白かった。

でもそこまで気に入らなかったのは、パンドラと
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地下水道(1956年製作の映画)

4.8

長編二作目にしていきなりカンヌで評価されたワイダの出世作。

冒頭の長回しからして凄い作品で、同じく冒頭に印象的な長回しのある作品にオーソン・ウェルズの黒い罠があるけど、その一年前に長編デビュー間もな
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斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

-

映画として見てないからスコア付けは拒否したい。

斉木が普通に喋っていた点を除けば、ジャンプのギャグ漫画の実写化として悪くなかったんじゃないかなと思う。

あとこういう商業映画でも福田作品常連の鎌倉太
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法と秩序(1969年製作の映画)

4.6

同時期に撮られた病院と比べたら状況も場所もバリエーションが豊富だから、こっちの方が楽しめた。

でも黒人女性を摘発した瞬間があまりに強烈で、その瞬間の記憶が一層強く残っている。

それにしてもこの時期
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真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.9

ハワード・ホークスが評したらしいが、確かにこの映画の主人公少し弱腰すぎないかと思うし、リオ・ブラボーみたく村の人間誰か雇えなかったのかとも思ってしまった。

しかしゴロツキ共がやって来るまでの緊迫感と
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ハイ・シエラ(1941年製作の映画)

3.1

ハンフリー・ボガートの出世作らしいこの犯罪映画、ウサギのせいで事故りそうになる場面とかは結構好きだったけど、如何せん話の概要がフリッツ・ラングの名作暗黒街の弾痕と結構被ってるから比較してしまい、しかも>>続きを読む

病院(1970年製作の映画)

4.4

90分程度なのに若干中弛みしたけど、まあ悪くはなかったかな……とか見ている途中とか見終わった後に思ったとき、今や遠い昔とはいえ人間の生死がかかっていた場面もあったのに飽きとか面白さとか考えた自分は中々>>続きを読む

花様年華(かようねんか)(2000年製作の映画)

2.8

何度見ても世界で評価されてるように良いとは思えない、ウォン・カーウァイの代表作。

でも最近思ったけど、この映画におけるスローモーションのお洒落さの発見は化粧品のCMとか影響を受けているだろうし、ここ
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次郎物語(1955年製作の映画)

4.5

奥から手前乃至は手前から奥の移動が多くて、そういう長回し気味の映像の数々に清水イズムを感じる作品。

でも自分の意思とか関係なく勝手にずっといた乳母の元から引き離されるってのも可哀想な話で、次郎の家族
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世代(1954年製作の映画)

4.3

アンジェイ・ワイダの長編初監督作。

序盤はそこまで面白くはなかったけどドイツ軍への抵抗活動を主人公が行うようになってから一気に面白くなり、終盤の銃撃戦でその面白さがピークとなって実に鮮烈だった。
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禁断の惑星(1956年製作の映画)

3.6

さすがに今見ると古典的で古臭いところが多いけど、意外と美術面が面白くて、特に宇宙戦艦ヤマトのアナライザーの元ネタになったであろうロボットや古代文明の造形には中々魅入った。

特殊効果をアニメで表現して
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