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貞子3Dのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

貞子3D(2012年製作の映画)
1.0
鮎川茜(石原さとみ)は女子高の教師。ある時、彼女が勤める学校で、自殺を生中継した動画サイトの投稿映像が噂となる。しかも、その生中継を偶然見ていた人も亡くなったという。やがて、茜の教え子である典子が不可解な死を遂げ、さらに時を同じくして、各地でも同じような不審死が相次ぐ。警察は一様に自殺と断定するが、亡くなった人たちに共通するのは、死の直前に、ある動画を見ていたという事実だった……。そして、度重なる死の先に“貞子復活”を目論む男・柏田清司(山本裕典)が関係していることを掴む刑事の小磯(田山涼成)。そんな中、茜の恋人・安藤孝則(瀬戸康史)の身にも危険が迫る……。
Jホラーの傑作「リング」のアナザーストーリー。
なんていうか、この映画の監督と脚本家は、貞子の恐ろしさの肝心なところを、分かっていない。
「呪いのビデオ」の恐ろしさは、内容が恐ろしく支離滅裂なのに、不気味でタイムリミットがあること。
そのビデオの謎と呪いの解き方を探すサスペンスミステリー、虐げられ殺された貞子の恐ろしさが、このシリーズの肝心なところ。
ところが、この映画の貞子は、単なるモンスターでしかない。蜘蛛のような形で襲ったり、ブラウン管から飛び出してくるだけで、単なるモンスター映画になっている。
石原さとみ、染谷将太、橋本愛と演技派俳優の無駄遣いになっているのが、もったいない。
もっとも、このシリーズの失敗のお陰で、Jホラーファン夢の対決「貞子VS伽椰子」が作られたことを考えると、まさに反面教師としてなら見られる駄作。
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