菩薩

ファントマの菩薩のレビュー・感想・評価

ファントマ(1913年製作の映画)
3.5
なんとまぁ、先っちょだけって言いながら結局根元まで挿れにいくタイプのヤリチンばりに強引な強盗シーンに爆笑してしまったけど、自分の旦那っち殺されてんのにその相手にぞっこんラブしちゃってる夫人の方がよっぽどファントマしてて恐ろしかった、フランス映画にはこの時代から貞操観念が無いらしい。基礎中の基礎感がもの凄いし、これまんまベッケルの『怪盗ルパン』やんけとか思って観てたら全く違うどころか単なる鬼畜過ぎて「人間とは…」って気分になった(尚、その鬼畜さはこの後強化の一途を辿る…)。正直ファントマ自身は大した事してないし、周りの欲に目が眩んだ賊ども皆がファントマなんだろうなとか思ってたら、この後で普通に一味化してて更に「人間とは…」となった。Fantômasって字面見て、これでもマイク・パットンでも無く、宇多田ヒカルを連想するくらいが嫉妬されるべき人生…ではなく健全な人生だと思う。
菩薩

菩薩