ひたすら広がる空の下に、山と羊と自分と相手しかいない。そりゃそうなるよな……
世界に二人っきりであるような錯覚がね、そりゃそうさせるよな……
最初はただの衝動だったとして、衝動が生まれるのにも理由はあったのだろうね。そんで積み重ねていけばもう、理由すらいらなくなる。
けど、二人きりの問題だけでは突っ走れない社会的背景があるのがね、切ないよなぁ…
愛してるとか好きだとか、直截的な言葉は一切ないのに「いっそ別れられたら」だけがある。うう切ない……
最初に見た時は奥さんたちがかわいそうな気がしたのだ。けど2度目を見たらかわいそうとは思わなくなった。
彼女たちも彼女たちの選択があったのだろうし。とはいえ「俺の子が欲しくないならもうお前とは寝ない」ってヒッデェな⁉︎とは思いましたけど!
「親友」としか言い表せなかった男の縁に残されたシャツとかシャツとかシャツとかもう……
つくづく人間って、そうそう複数の人を本当の意味で愛せるようにはできてないのかもね。