よどるふ

ロード・トゥ・パーディションのよどるふのレビュー・感想・評価

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『アメリカン・ビューティー』は冒頭から破滅の予感を漂わせていたが、こちらはタイトルからして「破滅への道」だ。しかしこちらの“破滅”は向かっていく先にあるのではなく、後ろから追いかけてくる。本作は“逃亡”のロードムービーだ。

父と息子で銀行を脅して回るコメディタッチなシークエンスは、劇伴の相乗効果もあって楽しい。後にメンデス監督による『007』でジェイムズ・ボンドを演じることになるダニエル・クレイグの何とも小物感に溢れる役回りも新鮮だった。そして絶頂から奈落へのラスト。
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