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ニコライとアレクサンドラのjdのネタバレレビュー・内容・結末

ニコライとアレクサンドラ(1971年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

3時間の大作

政治センスのない皇帝がよかれと思って動いているのが悲劇。600万人を犠牲にし、2次的にはさらに多くの人が死んだ。息子の病気から宗教に頼ってしまうアレクサンドラ。それを見つめるニコライ。伸び伸び過ごす子どもたち

無自覚に人を傷つけることが最大の罪と思わせる

自分の罪から息子が病気になったと嘆くアレクサンドラ。ラスプーチンが「神も罪を犯しているから罪をお許しになる」みたいなことを言う。このセリフにゾッとした

そんなラスプーチンは聖職者の皮を着て、酒、女遊びに興じる。それをわかっていながら頼るアレクサンドラ。ラスプーチンはカリスマ的な魅力のある教祖だったんだろう

流刑の旅で家族がひとつになる部分は不思議と感情移入できた。俳優の存在感が強く、美術、とくに衣装が素晴らしいと思う
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