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みゆきのtakのレビュー・感想・評価

みゆき(1983年製作の映画)
2.0
あだち充作品で最初に好きになったのは「みゆき」だった。午前中にコミック買って読んだばかりの続きが気になって、午後同じ本屋に次の巻を買いに行ったこともあったな。荻野目洋子が若松みゆきを演じたアニメ版はもちろん全部見たし、「思い出がいっぱい」をピアノで弾き語りしてた。多分「タッチ」以上に繰り返し読んでる気がする。僕には「陽あたり良好!」に次いで好きな作品。

その実写映画化である。キャストを見ても原作好きの期待通りのはずがないし、観たらがっかりするに決まってる。鹿島みゆき推しだったから、三田寛子が演ずるなんてあり得ん!そうは思ったのに、気づいたら前売券買ってた…。思い入れって怖いです。

井筒和幸監督が嫌々撮ったという話も残っているけれど、確かに中途半端で何も残らなかった。三田寛子の入浴シーンと、永瀬正敏がボソボソ喋ってる場面と、宇佐美ゆかりのハツラツとしたイメージだけをなーんとなく覚えているのみ。井筒監督というと暴力描写めいたイメージがあるだけに、再度観てもこの映画の印象は変わらないだろうなあ。

そしてあだち充作品の実写映画は観ない方がいいと心に決めて、長澤まさみが浅倉南を演ずる「タッチ」はスルーして現在にいたる。正しい選択なのだろうか。観るのが怖い。されど、竹本孝之と伊藤さやかの「陽あたり良好!」ドラマ版、実は大好きだったことを付け加えておきまする。
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