いわやん

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事のいわやんのレビュー・感想・評価

3.8
戦後十数年経った頃の広島で、フランスの女優と、日本の青年の二人が行きずりの恋に落ちる。
彼女は、明日には本国へ帰る予定だが、青年は彼女を気に入り日本に残るように言う。

彼女は、通りすがりの恋であり、帰ろうとするけど。

青年と彼女の話から、彼女の過去の壮絶な恋愛が。

広島の「原爆」からのフランスでの対ドイツの戦争の禁断の恋愛と。

なかなか上質な恋愛映画で、意外と広島でのロケでも、この時代ならアジアの何処か分からないような構図を好んだ外国作品にしては、きちんと撮られていて。

反戦作品で、広島を舞台にして実はフランスでの戦争反対の意味も強かったりして。

ちなみに、私の好きな「仁義なき戦い」のエピソードが、この時代の裏であったと思えば、広島の当時の街の描写が感慨深いです。
いわやん

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