『ヘアー』とは、
反戦を象徴する若者たちの長髪のこと。
オクラホマの田舎町から出てきた若者クロード(ジョン・サヴェージ)は、2日後に徴兵されることになっていた。
クロードは、ニューヨークのセントラルパークで、バーガー(トリート・ウィリアムス)を中心としたヒッピーたちと出会い、彼等の自由奔放な生き方に心を許し友達となる。
上流階級の女性シーラ(ビヴァリー・ダンジェロ)に一目ぼれしたクロードのために、バーガーたちは一計を案じ、その恋をかなえてやったりする。
それでもクロードは徴兵され、バーガーやシーラたちと別れることになる。
ある日、ネヴァダ州の訓練キャンプからシーラあてにクロードからの手紙が届き、バーガーやシーラら一行は、はるばるニューヨークからネヴァダまで車でクロードに会いに行くことにするが、警備が厳しくて兵舎に入ることができない。
ここでまた、バーガーらは一計を案じキャンプ潜入作戦を決行するのだが、これが悲劇の始まりだった・・・
ロケーションを中心とした、
反戦ロックミュージカルです。
ダイナミックな踊りや歌はもちろんいいのですが、LSDを連想させるサイケで幻想的な場面が印象に残ります。
馬と一緒にダンスしたりするシーンも楽しい。
オリジナルは1968年に地方の舞台からブロードウェイに進出したロックミュージカルで、その性的な表現とともに大反響を呼んだという。
その60年代の雰囲気そのままに映画版も展開します。
でも最後はシュンとなってしまったな。
物悲しく終わるミュージカルはなんだか寂しいです。
劇中たくさんの歌が唄われますが、
オープニングの『アクエリアス』が圧倒的に素晴らしい。