ワルキューリ

いとこ同志のワルキューリのレビュー・感想・評価

いとこ同志(1959年製作の映画)
3.7
いとこポールの家で下宿しながら法学士を目指すシャルル。自分の心の赴くまま奔放に生きるポールに振り回される生真面目なシャルルだが、運命の歯車は二人に皮肉な結末をもたらす…

「サラマンダーより、ずっとはやい!!」のヨヨはとかく毛嫌いされてるけどこのフロランスもドイヒー。そんな女を愛した自分を否定することもできず、全てを失ったシャルルが向ける憎しみを神の意思に委ねる割り切れなさこそシャルルのすべてを表している。

ラストシーンでポールに待ち受ける悲劇こそシャルルが生きた証の傷痕という、これ以上の皮肉はない…