gurikomonaka

COWBOY BEBOP 天国の扉のgurikomonakaのネタバレレビュー・内容・結末

COWBOY BEBOP 天国の扉(2001年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

現実≠煉獄

TVシリーズを一気見した後の鑑賞。TVシリーズを見ていなくても話がしっかりと分かるようになっているのは昨今の劇場版アニメも見習ってもらいたいと思う。

ストーリーやテーマ性も普通に良かった。今自分達が生きている世界は煉獄ではないか?という問いを投げつつ、いやそうじゃないだろという答えを物語全体を使ってしっかり見せつけてくれた。
さらにTVシリーズの時のうなるほどの作画や音楽のセンスは今作でもしっかりと受け継がれていた。特にED代わりのシークエンスは鳥肌が立つレベル。

以上のようにかなり良かった点が多かったが、個人的にヴィンセントの過去をきちんと描いてくれなかったことが不満に残った。彼の過去がよくわからないせいで彼に同情しにくく、何故ここまでの犯罪を犯すのかが納得しにくいと感じた。このため中盤にかけてはどちらかと言うとノレなかった。なので全体としては☆3.6か7当たりに落ち着いた。
ただそれでもこの点数なので、個人的にはかなり気に入った部類であった。

大人でハードボイルドなアニメを観たい人は是非
gurikomonaka

gurikomonaka