こんなベタな「ダンジョン」見たことが無い。飛んでくる矢、転がる大岩、落ちる石扉──ベタベタ過ぎるのに、見たことがない。ただイメージとしてあるそれら「ダンジョン」が厳然としてある。見覚えのある格好、聞き覚えあり心沸き立つ音楽。
しかし古臭さや悪い意味での既視感を感じさせないのはオリジナル(?)としてのアウラのようなものだろうか。いや、それ以上に展開が読めない。その意味でのワクワク感はまさに「アドベンチャー」だし、アクション、特に終盤のカーチェイスなどの迫力も心躍る。それから、錫杖がアークの場所を知らせるシーン、アークが開くシーンなどで走る緊張感も凡百のアドベンチャーものの子供っぽさを締め上げて安易さ、安っぽさを感じさせない。
アークが封印されどこかに存在しているというラストの仄めかしがいい。怪談のラストのようで一抹の恐ろしさがある。
にしても、後々重要ですよ面してたお猿さん割とあっさり死んだの悲しい。
あと殴り合いに現れるムキムキハゲは金カムのスチェンカおじさんこと岩息のオリジナルかしら。。