Toineの感想文

譜めくりの女のToineの感想文のレビュー・感想・評価

譜めくりの女(2006年製作の映画)
3.6
【恨みを晴らすための周到な努力】
「タイピスト!(2012)」のデボラ・フランソワさんお目当てで鑑賞いたしました。
ミステリアスでホラーな彼女を観る事ができて嬉しかったです♡

凄く静かで地味だけれど怖い映画。
女性の復讐という大好きなジャンルの作品でした。
しかも復讐のきっかけとなったエピソードが観る人によっては「そんな些細な事で?」と疑問に思うくらい繊細だったところも良かったです。
逆恨みだと解釈する人もいらっしゃると思いました。
そんな小さな(ご本人にとっては大きな)出来事から始まる仕返し。
人から恨まれるって心底恐ろしい事だなと。

冒頭でピアノを練習する女の子と加工肉を交互に映すカットが不気味で素晴らしかったのと、突然始まったまさかの百合シーンに歓喜♡♡
そこからは再び百合な絡みが始まりそうなエモいシチュエーションが続いたのでメインの復讐よりもそっちにドキドしたんですけどww
デボラさんの百合の供給とっても助かりました♡
監督に感謝(ㅅ´ ˘ `)⁺✧

ピアノやチェロなど楽器が凶器になりえる恐ろしいカットも好き。
百合は勿論のこと、女性の情念とかドロドロした気持ちとかそういう負の感情に何故か惹かれてしまうので今作のような映画をもっとたくさん観たいなって思いました。