驚異の長回し。
数々の伝説を打ち立てた巨匠オーソンウェールズ監督作品。
どこをとっても造詣の深さが伺えて、いったいどういう人間やねんこの人は、とか思いました。
それほどに凄まじい技術とこだわりを感じる一本。
最初のシーンなんて今から考えてもびっくりするくらいの長回しですよね。3分20秒。
まだ撮ってんかいとツッコミしたくなります。
ひとまずそれだけで引き込まれたんですが、アメリカとメキシコの国境地帯で起きた爆弾殺人事件を皮切りに、双方の捜査官がそれぞれの思惑と企みを胸に捜査を進めるストーリーは
なかなか面白いなと個人的には感じました。
展開としてはちょっと単調なのかもしれませんが、ハイ&ローアングルの組み合わせやセリフの応酬がそれに煙を巻いている。
映画史に残るさすがの名作でした。
