まーくん

ソラニンのまーくんのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
4.2
自由を求めて会社を辞めた芽衣子と、フリーターをしながらバンドを続ける種田。
自分の音楽の才能は平凡だと言い張る種田は、芽衣子の一言によってバンド活動に力を入れ始めるが、ある日交通事故で他界してしまう。
遺された芽衣子は──。

僕の大好きな作家、浅野いにおの名作の映画化。
作品全体に流れる空気、生活感のある描写、登場人物たちの関係性が素晴らしく好き。
人を愛するということ、人との別れ、共に生きること、追い求める夢や理想と現実を見事に描いている。

何より宮﨑あおいと高良健吾のビジュアルが素晴らしく、ふとした表情、歌うシーンなどが美しく満足させられた。

生きるということは大変で、変化なんてそんなになくて、それでも自分の生き方に納得してただ生きるということが重要で、それだけで幸せなんだな。


「きっとどーにかかなるさ。
行きつく先が世界の果ての果てだとしも」

『今この瞬間はいろんな現実から目を背けた上に成り立っている。
それでも私たちはこの一瞬を、限られた人生を、どこかに向かって進まなくちゃならない。
たとえそれが険しい道でも。
君がいるなら』

「たとえいつかこの景色が見られなくなる時が来ても
その時までみんなと一緒にいられれば、それでいいや。
今日はそう思う」
まーくん

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