ソマリア紛争で実際に行われた奇襲作戦の失敗を描いた作品。
敵地ど真ん中に落ちた"ブラックホーク"を中心に車両部隊の到着まで籠城していく訳だが、正直登場人物のキャラが弱い。意図的か分からないが、ほとんどが同じ服装でカメラも常に動いているため、誰が誰かよく分かんなくなっていく。これは戦争相手であるソマリアの兵士もそうであり、戦争において兵士が単位として消費される無機質さ不条理さがこの映画にあったと思う。
ほとんど戦闘描写のみで構成されている点は圧巻でした。ちなみに最後まで観て思い出したのは『ミスト』。籠城から霧を抜けていくビジュアル、軍人達の行進、霧の先で歓迎する人々に対しての混沌とした感情、何故だか類似性を感じた。
