特集上映『フランソワ・トリュフォーの冒険』にて。
実は観てなく初鑑賞。序盤、あ、これ眠くなるやつだ…と思いながら観始めたが、ぐいぐい引き込まれた。
「O」が聴き取りやすいようだからと、ヴィクトワールと名付けるシーンがよい。アントワーヌ・ドワネルと音も似てるし。「LAIT」(レ=牛乳)は応援したくなる。
実験的映画だけど、ドキュメンタリーのようでもあり、トリュフォー自身が少年に言葉を教えようと試行錯誤する様子が面白い。まだ半分くらいかなと思ったら、終わったので、けっこう入り込んでいたみたい。
上映後、アンスティチュ・フランセの坂本安美さんのトークあり。言葉を教えようとする先生と少年の関係は、身体的な指導という点で監督と俳優の関係に近いため、トリュフォー自身が演じるのが理に適ってたようだ。
にしても、あの少年の演技が素晴らしい。オーディションで選んだのか、そんな話もぜひ聞きたかった。