めちゃめちゃ良い、イルージョニスト好きで同じ監督って聞いてたから、最初ん？こういうテイストのアニメーションか、なんか急にディズニーぽいな(手が4本指のディズニー味がすごい)、っていうオープニングからガラッと変わった。オープニングとエンディングがきれいに綴じられてて、最後切なくしんみりする。
人の容姿や動き、街も全部カリカチュアで目に面白い。
始まりから中盤のレースのとこまでちょっと長く感じるけど、おばあちゃんがベルヴィルで一人になってからがすごく面白いね。トリプレットのショーガールたちが老女になってて、おばあちゃんと四人でミニコンサートする所最高だった。冷蔵庫、掃除機、新聞に偏愛でもしてるのかと思えば大事な楽器だったとは。
それにしてもおばあちゃんがかわいい。全然表情を変えないからこそ孫への無条件の愛が見えるところ。助けるぞ！って意気込むとか、ホームレスみたいになっても辛い感じもない。だって大切な孫を助けるなんて当たり前じゃないか、っていう淡々とアクションしてく感じが逆にこっちの感情揺さぶってくるんだなと思った。
最後部屋でテレビ観ながらひそやかに声をかけるシーン、個人的にかなりむちゃくちゃ切なかった。みんなもそう感じたのかな。
