ちょいと毒っ気というのがいいなー。
「イリュージョニスト」のシルヴァン・ショメ監督。
あのデフォルメされまくったキャラクターが最高にブスカワイイのと、アニメだからって、子供向けのハッピーハッピーな映画や描写だけじゃないってのがいい。
本作は内戦後のフランスってことで、ほのぼのしたキャラクター達が繰り広げるこのストーリーはちょっと切ない暗いテイストで始まる。
心を閉ざした孫をなんとか元気付けようと、ばあちゃんは自転車を買い与えるとこからハートフルになり、スリリングになり。
あのばーちゃんすごい。この画ヅラでスリリングな展開になるとはほんと予想外。
子供にはちょっとわかりづらいであろう毒っ気タップリ、ブラックもあり。セリフはほとんどないにもかかわらず、この不思議な世界に引き込まれた。
「イリュージョニスト」も少し物悲しかったり毒があったりしたけれど本作は毒っ気増量。
日本にもハリウッドにもない、独特な雰囲気のアニメーションだった。