McQ

ハロルドとモード/少年は虹を渡るのMcQのレビュー・感想・評価

5.0
「おれの愛車は〝霊柩車〟だ!勝手に売り飛ばすんじゃね〜!!」

冒頭から「え、まじで?」ってなる。母親から〝悲鳴〟は上がらなかった。この映画〝普通じゃない!〟って事が最初からビシビシ伝わってくる。(あらすじ読んじゃうと驚きはないと思うが、、)

ある〝変わった趣味〟をきっかけにハロルド(童顔の19歳男子)はモード(80歳近い女性)と出会った。モードもこれまた風変りな強烈キャラクターである。変わり者同士の2人は直ぐに意気投合。モードはハロルドにとって唯一の〝友達〟となった。

前半の曲使いの粗さが気になったが、そんなのどうでも良くなった。これは「冬のかもめ」の〝おばあちゃんバージョン〟と呼べるかも。高齢者の運転トラブルも、モードに関しては〝高齢だから〟って訳じゃなく、恐らく根っからデンジャーだ。

「冬のかもめ」と言い、アシュビー監督のユーモア、ギャグセンスはめっちゃツボ。この2人ずっと見てられる。ハロルドがめっちゃ童顔な事によって、より一層〝ヤバさ〟が演出されてるのかも知れない。(拒絶反応起こす人も少なくなさそうだ、、)

そして目に焼きついて離れないラスト。エンディング曲もグッときた。何度でも観たくなる。
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